撮影日記


2006年09月30日(土) 天気:曇

ミノルタ・スポットメーターMはもう直らない

先日,ミノルタ・スポットメーターMを使おうと思ったら,接眼部がない。

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見えないじゃん・・・・。三段峡へ行ったときに落としたのかもしれない。そのあと,ずっと気がつかなかったのも情けないといえば,情けないわけだが。

落ちこんでいてもしかたないので,カメラのキタムラ宝町店に持ちこんで,修理を依頼することにした。実は,ファインダー内の液晶表示もほとんどダメになっているので,部品が残っているならそちらも直していただきたく考えたのである。もっとも,先日のナショナルPE-5651同様に古い製品であるため,修理不能という可能性も高い。なにより,ミノルタは,コニカと合併してコニカミノルタとなり,さらにカメラ部門はディジタルカメラ関係のみに絞られてソニーに譲渡されているのである。
 店長さんの反応は,「最近,Xシリーズのアイピースについて問い合わせたら,もうないってことでしたからねえ。」と,期待するなというものであった。実際,数日後に,「やっぱり部品がありませんとのことでした。」という連絡をいただいた。

部品がないなら,どこかで部品をみつけなければならない。同じ機種のジャンク品を格安で見つけることができればいちばん幸せになることができる。さしあたって的場町のお店を巡回してみるが,そこまで世の中,都合よくは動いていない。
 とりあえず,コンパクトカメラのジャンク品を1つ入手した。それは,オリンパス・TRIP AF」である。AFとはいうものの,見るからにチープなカメラである。露出調整ももピント調整も,最低限のステップしかおこなわないであろうというオーラが,全体からみなぎっている。レンズは,この当時はまだズイコーを名乗っているものの,過度な期待は禁物だろうと感じられる。また,錆びがあるので水没に近い状態を経験しているかもしれない。分解してファインダー部分だけを取り出すことに,なんのためらいもないのであった。
 そうして取り出したファインダー部分をパーマセルテープ等で固定し,ミノルタ・スポットメーターMのアイピースのかわりにつっこんでみた。

おお,いちおう見える,見える。ゼブラのボールペンじゃないが,「見える,見える」という気分は爽快である。ただ,倍率がもう少し高ければうれしい。そうだ,ズームレンズつきコンパクトカメラあるいは2焦点レンズつきコンパクトカメラのファインダーを利用すれば,もう少し大きな視野が得られるかもしれない。
 ということで,私はまた,的場町を訪れなければならなくなりそうである。ズームレンズつきコンパクトカメラのジャンク品は,生き返る可能性が極めて低いものが多いという印象なので,ドナーを見つけるのにさほど苦労は必要ないだろうと期待している。
 ただ,ミノルタ・スポットメーターMのアイピースはこうやって直すことができても,ファインダー内の液晶表示については,もうどうしようもないのであった。ナショナルPE-5651がきちんと修理された直後だけに,予想していたこととはいえ,残念な結果である。


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