撮影日記


2006年09月25日(月) 天気:晴

PE-5651はまだ直る

今年(2006年)9月1日の日記に書いたように,Nationalのグリップ型フラッシュPE-5651を使おうとしたら,発光しなくなっていた。チャージはおこなわれるようで,チャージランプも正常に反応しているように見える。しかし,カメラやフラッシュメーターに接続して,レリーズ動作をおこなっても発光しない。また,フラッシュボタンを押しても発光しないという状況である。これは,修理に出さざるを得ない。

PE-5651は,グリップ型のフラッシュであり,GN(ガイドナンバー)は最大56(ISO100)となっている。F1.4のレンズを開放で使用し,ISO100のフィルムに撮影するならば,40mの距離まで照射されるという計算になる。一般的な使用には,十分な光量であろう。そのかわり,電源は単3乾電池4本で動作するようなものではない。もっとも標準的な電源としては,積層電池を使うことになっている。PE-5651用の積層電池は0160Wという240Vのもので,メーカー希望小売価格は10,000円となっている(2002年の「写真・映像用品総合カタログ」による)。チャージも0.3〜4秒くらいでおこなわれる(PE-5651の取扱説明書による)ことになるようで,頻繁に使うのであれば,この積層電池を使うのがもっともよいのであろう。
 しかし,使う機会が少ない者としては,もう少し単価の安い電池を使いたい。そこで,TRパワーパックというオプション品を購入した。その価格は16,500円(2002年の「写真・映像用品総合カタログ」による)であるが,単1乾電池8本でPE-5651を運用することができる。激しく使用するならかえって割高になるだろうが,私の使用頻度ならこれくらいでちょうどよい。チャージ時間に関しても,PE-5651をフル発光させて使う機会はほとんどなく,パナズームというオプション品を使って,発光量を少なくして使うことが多いため,チャージの時間もきにならない。

Nationalのフラッシュは,「写真用品ショー」カタログに掲載されている。PE-5651は,1976年の「写真用品ショー」カタログにあらわれ,1984年の「写真用品ショー」カタログではPE-5651Nにモデルチェンジしており,そのPE-5651Nも2002年の「写真・映像用品総合カタログ」では「在庫稀少品」となり,2003年のカタログでは姿を消していた。つまり,PE-5651は,かなり古いモデルなのである。
 古いモデルということは,修理不能の懸念すらある。そこで,まずは「パナソニック フォト・ライティング株式会社(旧ウエスト電機株式会社)」に問い合わせてみた。その結果,PE-5651とPE-5651Nは,「ほとんど共通の部品を使用」しており,「修理は可能である」との回答が得られた。症状から推定されることは,トリガー回路または発光管の不調であろうとのことである。
 実際に「カメラのキタムラ」宝町店から修理を依頼したところ,およそ10日ほどで見積もりが出た。さらに10日ほどして修理完了の連絡をいただいた。支払った金額は,6800円ほどである。もう少し,短期間で修理されるとうれしいのだが,それはぜいたくな要望であろうか。修理費用については,これくらいでしてもらえるのであれば,ありがたい。なによりも,まだ修理してもらえたというのは,たいへん助かるのである。ただ修理完了伝票に,どこをどう修理したのかがなにも書かれていないのは残念である。


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