撮影日記


2006年09月10日(日) 天気:晴れのち午後一時激しい雨

110フィルムはどこへ行った?

大阪の天気予報は,「午後から雨」である。「急用」は,お昼すぎまでに片付いて,幸いにも,その間は雨に降られることはなかった。
 その後は,梅田のヨドバシカメラに立ち寄ってから,広島に戻ることにした。ヨドバシカメラに立ち寄る目的は,「110フィルムを補給」するためである。110フィルムは,画質の面では不利であり,現像の納期もほかのサイズのフィルムにくらべて長い。もはや,扱いにくいフィルムであるのだが,フィルムがあるうちに,auto110を楽しんでおきたいとも思うのである。

ヨドバシカメラに立ち寄る前に,「八百冨写真機店」(大阪駅中央店とディアモール店)も覗いておくことにした。PENTAX auto110用交換レンズなどが安価にころがっていないかどうか,少し期待をしたのである。そもそも急用が発生しなければ,今日あたり「カメラのミッキー」にPENTAX-110 50mm F2.8が残っていないかどうか,見に行っていたかもしれない。今日,急用が発生したのは,もしかすると神の見えざる手が浪費を押さえてくださった,ということであろうか。
 残念なことに,八百冨写真機店では,大阪駅中央店でもディアモール店でも,auto110の交換レンズを見かけることはなかった。いや,auto110そのものをみかけなかった。これは,今でもそれなりの人気があって,盛んに流通しているということを示しているのだろうか。それとも,いよいよ売れなくなって,あまり積極的に扱わなくなってしまったということを示しているのだろうか。
 そのかわり,ディアモール店の方には,おもしろそうなものがあった。小西六のHexar 20cm F3.5という大型のバレルレンズである。あとで調べると,旧陸軍の航空偵察カメラ用のレンズだったようだ。F3.5という大口径は,試してみたい気がする。レンズシャッターの内蔵されていないバレルレンズだが,ソルントンシャッターを利用すれば,撮影できないことはないだろう。4,500円という価格も,ネタとしては手ごろかもしれない。しかし,このレンズをよく見ると,絞りがF5.6までしかない。もっと絞りこめるのかもしれないが,目盛が,F3.5,4.5,5.6の3段階しかないのである。手元にあるソルントンシャッターの最高速は1/90秒(どこまで信用できるのかは謎だが)だったと思うが,F5.6で1/90秒までしか使えないとなると,撮影可能な条件がかなり制約されそうである。とりあえず,今日のところは見送ることにした。縁があれば,いずれ入手してしまうことだろう。
 ちなみに,ソルントンシャッターとは,下の画像のようなものである。

要するに単体の布幕シャッターユニットである。
シャッター速度は1/15〜1/90だが,細かい設定が可能である。
シンクロ接点もあるようだ。

さて,ヨドバシカメラの2階に行ってみると,中央付近にあったはずのフィルム売り場が見当たらない。大きな冷蔵ケースがあって,そこにフィルムがたくさん並んでいた,あのフィルム売り場がないのである。よく探してみると,隅の方に,小さくなって隠れていた。ほんとうに,小さくなっていた。以前の1/4くらいになってしまっているのではないだろうか。
 とりあえず今日の目的は,110判フィルムである。これまで,フジの感度100のものと,コダックの感度400のものが流通していたはずだが,auto110で使いたいのだから,迷わずフジの方を買うつもりである。
 しかし,見当たらない。
 ネガカラーが並んだ棚に,110フィルムが見当たらないのである。もしやと思い,ポジフィルムが中心の棚の方を見てみた。そこに,MINOX用のフィルムはあったが,110フィルムはやはり見当たらないのである。恐れていた日が,ついにやってきたのだろうか?110フィルムは,ひそかに販売が終了しているのだろうか・・・・・?


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