撮影日記


2006年09月04日(月) 天気:晴のち曇 夜中に大雨

ヤマモモ酒をつくろう

いわゆる「戦隊もの」とよばれる,テレビ映画のシリーズがある。特殊な能力をもった5名くらいのグループが,一致団結して,悪と戦い勝利する,というお話である。多くの場合,そのメンバーたちはそれぞれに「色」が割り当てられており,そのリーダーは「赤」いキャラクターである。また,メンバーの大部分は男性であるが,女性が1名混じっているパターンが多い。
 よくわからないが,「赤」という色には,なんらかの魅力があるのだろうか。赤は,血の色であるのだが,夕焼けの色でもあり,紅葉の色でもある。ロシアでは「赤」には「美しい」という意味もあるらしい。「赤」を,単純に「美しい」と感じてもよいのであろう。

夏になると,公園などによく植えられているヤマモモに実がつくようになる。高齢の方などが,子どものころによく食べた,などと言いながら,その実を採っては食べていたりするのを見かけることもある。また,袋にいっぱい,その実を集めている人もいる。つまり,ヤマモモは食用になるということだ。しかし,その食べ方については,よくわからない。わからないが,こういうときはとりあえず焼酎につけてみよう。「ヤマモモ酒」は,どのようなものになるだろうか。
 果実酒を作るには,その果実にあわせて砂糖の量を調整するのがよいのだろうが,とりあえず適当に入れてしまおう(笑)。もし,甘さが足りなければ飲むときに追加すればよし,甘すぎたとしても,多少のことなら甘党の者としては大歓迎である(笑)。
 ダイソーで買ってきた広口のビンに,採ってきたヤマモモを半分くらい入れる。その上に,同じくらいの量の氷砂糖を入れて,ホワイトリカーを注げば,とりあえず果実酒になるのだ。

そうやって漬けこみはじめたのが,7月はじめのことであった。それから約2ヶ月,そろそろ飲み頃になったであろう。ビンから,氷を入れたコップに注いでみると,美しく赤い「ヤマモモ酒」になっていた。味については,砂糖が多すぎたようである。ヤマモモの香りがどれなのか,いまいちはっきりしない。まあ,この色を楽しむだけでも十分かもしれない。

赤い方が,ヤマモモ酒。
黄いろい方は,この春に漬けた,スィートスプリング酒。

この春には,ハッサク(八朔)と温州ミカンをかけあわせたという,スィートスプリングという柑橘を漬けたが,これは柑橘の酸味と苦味がほどよく浸透して,うまい果実酒になったと思っている。これは,なかなかに食欲も刺激してくれる。
 ところで,最初にふれた「戦隊もの」において,「黄」のキャラクターは,「食」にこだわるような設定になっていることが多いようだ。「黄」という色は,食欲増進となんらかの関係があるのだろうか。


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