撮影日記


2006年09月03日(日) 天気:晴

神のお導きなのか?
それとも
悪魔のささやきなのか?(2)

的場町の中古カメラ店を巡回するとき,広島駅に近い側から行くことが多い。そうすると,「マスヤカメラ」や「カメラのミッキー」からはじまり,「大洲カメラ」に立ち寄った後,「日進堂カメラ」や「フジ・カメラ」で終わることになる。「的場カメラ」に立ち寄ることは少ない。私が興味をもつようなもので,「これは!」と思うようなものをあまり見かけないことと,ウインドウの配置が,いまひとつ,落ち着いて見にくいような気がするためである。

「日進堂カメラ」は,周辺のほかのお店にくらべて「高級舶来カメラ」の比率が高いように思われる。今日,ここを訪れた目的としては,Rolleiflex SL35M用交換レンズなどが安価に出ていないかどうかを調べることである。まず,お店の外のウインドウからチェックしよう。Rolleiflex SL35というマイナーなシリーズの製品は,きっと隅の方に埋もれているに相違ないと信じて,隅の方から眺めていった。
 すると,見つけてしまったのである。
 4800円の,PENTAX auto110を(笑)。
 先に「カメラのミッキー」で,安価なPENTAX-110 50mm F2.8を目撃したことと合わせて,これは神のお導きであろうか・・・・? いや,悪魔のささやきかもしれない・・・・・?
 そのauto110は,附属のレンズが「18mm F2.8」であると値札に記されている。auto110用の18mm F2.8レンズには2種類ある。通常のものと,パンフォーカス(固定焦点)のものだ。価格が安いことから思うに,これにはパンフォーカスの18mm F2.8が附属しているのかもしれない。そうであれば魅力は大幅に減少する。それは,ここで悪魔に打ち勝つための条件となるであろう。
 そして,私は,悪魔のささやきに負けてしまった。附属していたレンズは,通常のPENTAX-110 18mm F2.8であった。

ペンタックス「オート110」 18mm F2.8レンズ付き

さて,このauto110であるが,4800円という価格が示すように,まったく問題がないわけではない。それは,ファインダー内に,ゴミが入っていることである。しかし,実用上差しさわりがあるようなものでもないので,それは気にしないことにする。また,店主によれば,「附属レンズが標準レンズではないので,売りにくい。」とのことだ。それ故の,4800円という価格であれば,まあ納得である。
 「日進堂カメラ」を出て,「カメラのミッキー」へ引き返してみた。PENTAX-110 50mm F2.8は,私を待ってくれているだろうか?

「カメラのミッキー」は,すでにシャッターを降ろしていた orz
 やはり,「神のお導き」ではなく,「悪魔のささやき」だったようだ。
 私は可及的速やかに,ふたたび的場町を訪れなければならなくなったのである。


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