撮影日記


2006年08月16日(水) 天気:はれ

コオニユリの黄赤色と青空の対比が美しい

伊吹山は,滋賀県と岐阜県の県境にある,標高1377mのおもに石灰岩から成る山で,日本百名山の1つとされる。山頂付近は,いわゆる「お花畑」となっている。山頂近くの標高1250mのあたりまで,有料の自動車道路(伊吹山ドライブウエイ)が開通しており,JR東海道本線の関ヶ原駅からの定期バスの便もあって,だれもがお手軽に高山植物群落を楽しむことができる。
 いまは,「お花畑」を楽しむには,どちらかというと中途半端な時期だという。また,台風の影響があるかもしれない状況でやや不安もあったのだが,せっかくお誘いをいただいたので,行ってみることにした。
 関ヶ原駅前からバスに乗り,山頂近くの駐車場に降り立つと,ほどよく涼しい風が出迎えてくれた。期待したほど涼しくもないのだが,それでも街なかとは比較にならない気持ちよさである。

傾斜の緩やかな西遊歩道を歩き出してみると,ほどなく,クガイソウの美しい紫色がところどころで目にはいってくる。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR ED18-70mm F3.5-4.5G

山頂付近では,シモツケソウの群落が,地面を赤く染めているのも美しい。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR ED18-70mm F3.5-4.5G

とくに目立っていたのは,コオニユリの黄赤色である。ほどよく晴れ渡った青空との対比が美しいさを増してくれる。群生をなさず,ぽつん,ぽつんと単独で咲いているのも,とくに目を引く要因になっているのであろうか。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR ED18-70mm F3.5-4.5G

西遊歩道は,傾斜もゆるやかで歩きやすい。ただ,石灰岩であるためかすべりやすい点には注意が必要だろう。山頂には,売店や食堂もあり,まさにお手軽に山を楽しめる場所になっている。
 帰路は,道幅が狭い,東遊歩道を通ることにした。こちらは下山方向の一方通行となっている。土の出ているところも,岩のところも滑りやすいので,さらなる注意が必要である。
 今回は,帰省中に急に誘われたため,撮影機材を十分に用意していなかったのが残念である。これくらいの道であれば,マミヤプレスであっても,十分に携行できるだろう。いや,せめて望遠レンズAF Zoom-NIKKOR ED70-300mm F4-5.6Dだけでも用意しておきたかったものである。


← 前のページ もくじ 次のページ →