撮影日記


2006年07月09日(日) 天気:曇

「C−やや難あり」・・・・
それは,どの程度をあらわすのだろうか?

最近,安売りで有名だった「トダカメラ」が完全に廃業したらしい。かつて,心斎橋に「トダカメラ」があったころは,「ナニワで見て,説明を聞いて」それから「トダに行って買う」なんて語る者も少なくなかったようだ。もっとも,私は「トダカメラ」で買い物をしたことはないのだが。。。。
 このように,カメラ屋さんの廃業などのニュースをときどき耳にする。中古カメラ屋さんも,ひそかに少なくなりつつあるようだ。梅田周辺でも,店を閉じたところがいくつかある。

ところが,つい最近,梅田に「カメラのキタムラ」の「中古買取センター」が開店したという。名称は「中古買取センター」だが,中古カメラの販売もしているらしい。場所は,ヨドバシカメラのすぐ向かいのようだ。ちょうど,大阪に出張する機会があったので,早速,立ち寄ってみることにした。
 あまり大きくないビルの5階に,「中古買取センター」はある。小さなエレベーターに乗って5階に到着すると,そこは,「中古買取センター」の目の前だ。決して広くないお店だが,ショーケースには商品が所狭しと並んでおり,見ごたえは十分にある。さて,早速,目に入ってきたのは,お店に入ってすぐ右側にある「ジャンクコーナー」だ。一眼レフカメラや交換レンズのジャンク品も多い。しかし,ジャンク扱いのα-7000に2000円以上の価格がついているなど,少々なっとくのいかないものもある。
 いろいろ見てみると,コムラーのLマウントレンズが少し気になった。135mm F3.5の望遠レンズで,価格は3,980円だ。Lマウントの望遠レンズを持っていないなら,これを救出してもいいかと思うのだが,ジュピターの13.5cmをすでに持っているので,今回は見送ることにする。
 さて,そんなジャンクコーナーの中で,ひときわ目立っていたものがあった。それは,「MD−4」である。「MD−4」とは,ニコン「F3」様用のモータードライブである。価格は2,000円だが,その価格相応の状態である。表から見える状態で部品が欠品しているように見えるし,電池ボックス周辺は激しく破損しており,その内部も激しく錆びているのである。だから,私はそのまま見送った。

その後,一緒にお店を訪れた人が,その「MD−4」を見つけて,こう言った。

「これが『やや難あり』かい?」

よく見ると,値札に「状態」のランク付けが記載されている。そこには「C−やや難あり」に○がつけられていたのである。しかし,その「MD−4」は,「やや難」というレベルではない。「激しく難」「完全なるジャンク」である。まあ,「C−やや難あり」以下のランクが用意されていないので,そこに○をつけざるを得なかったのだろうが,たしかにこれを「やや難あり」というのは,明らかに無理がある。

ほかのショーケースを眺めてみると,「オリンパスAF 70−210mm F4」が2,100円で売られているのが気になってきた。この価格なら,まあ記念に購入するにはちょうどよい。オリンパス「OM707」の活用場面が広がるかもしれない。しかし,これも購入は見送った。「OM707」は,どうも電池の消耗が激しく,いまひとつ,使いつづける気にならないのである。また,このレンズは,どうも「大きく」見えるのである(実際は,そんなに大きくないのかもしれないが,どうも大きく感じるのである)。210mmでF4の明るさがあるのだから,当時のズームレンズとしては大口径の方に入るものだっただろう。そこが魅力でもあるのだが,今日は,大きなレンズを持ちかえる気にはならなかった。
 友人から,使わなくなったMTR(マルチトラックレコーダー)を譲り受け,それが決して小さな荷物ではなかったからである。


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