撮影日記


2006年06月18日(日) 天気:くもり

鬼首温泉へ行く

「温泉に入りたい。」
 と,思ったわけである。休養には,温泉が最高である。さて,どこの温泉に行こうか,地図などを眺めてみた。仙台から近い温泉というと,たとえば「秋保(あきう)温泉」や,「作並温泉」がある。秋保温泉の近くには大きな滝もあるようで,これを見るのもいいかもしれない。しかし,ちょっと近すぎるような気もする。
 さらにいろいろと眺めてみると,宮城県北東部,「こけし」で有名な鳴子の近くに「鬼首(おにこうべ)温泉」というものが見つかった。地図を見ると,「雌釜雄釜」という地名や,「地熱発電所」も見える。そうだ,広島の近くではなかなか見られない,活火山帯のようだ。ということで,目的地は決まった。

鬼首の温泉街に近づくと,「かんけつ泉」という看板が目に入ってきた。間歇泉とは,ある程度の時間をおいてお湯が吹き出すものである。とりあえずそれを見物するべく,看板にしたがって進んでいった。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR ED18-70mm F3.5-4.5G

「かんけつ泉」の近くには,「吹上温泉」への道標があった。それにしたがって進んでみると,道はまもなく終点になり,駐車場になっている。そこから,木道(遊歩道)が伸びており,それを降りて行ってみた。そこは,足元のいたるところに小さな間歇泉がある,いわゆる地獄沢であった。大小さまざまな間歇泉が吹き出すそれは,たいへんおもしろい。沢の途中の,少し開けた場所では,間歇泉でたまごや山菜を煮ているグループも見られる。
 木道が整備されているのは,数100メートルほどである。その終点に近いところにある間歇泉がとくにおもしろい。1〜2分くらいの間隔で噴出するのだが,噴出した温泉が,小さな滝のようになって木道の方へ流れてくるのである。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR ED18-70mm F3.5-4.5G

その後,地熱発電所を見学(PR館という施設には,自由に出入りできる)し,「目の湯」という施設で温泉に入った。ここは,とくになんの設備もない小さな施設であるが,露天風呂だけはちゃんとつくられている。個人的には,こういう温泉施設んがいちばん好きだ。
 あとで地図をもう一度見てみると,鬼首はいわゆるカルデラ状になっているようだ。距離も相当にあったわけなので,ほんとうに休養になったのかどうかは,少々あやしい(笑)。なお,「雌釜雄釜」への道標を現地で見つけ出すことはできなかった。それは最近,活動を停止しているらしい。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR ED18-70mm F3.5-4.5G

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