撮影日記 |
---|
2006年04月16日(日) 天気:晴キリの中でキヤに出会う広島市内のサクラの季節は,ほぼ終わった。いまは,広島県北部のサクラが満開の時期である。今日の天気予報は晴れ,昨日の大雨がウソのようである。 大雨の翌日なら,川の霧が濃いことが期待できる。濃い霧のなかの常清滝など撮ってみようかと思うが,この時期は,雪もなければ新緑もない。あまりおもしろみのない時期である。とりあえず,高北広域農道を経由して式敷まで行ってみると,江の川の霧がたいへん濃く,少し向こうの山はほとんど見えない状況である。そこで,霧に覆われた山を背景に,早朝の三江線の列車を撮ってみることにした。 Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, E100VSこのあと,国道375号線を通って,尾関山へ向かった。尾関山のサクラと,三江線の組み合わせを撮ってみたかったからである。この場合,撮り方としては,2通りのものが考えられる。
実は,今日の主目的は,「尾関山のサクラを手前において三江線の列車を撮る」であった。尾関山からの撮影は,2通りのものを考えていた。
次の三江線の列車は,尾関山駅を7時45分に発車する,三次行きである。それを正面から撮るために,尾関山の西側の鉄橋が見えるところにカメラを設置した。Mamiya Universal Pressには,Mamiya-sekor 100mm F3.5を装着して,手前のサクラをなるべく大きく取り入れようと考えた。同時に,Nikon F-301にはAi NIKKOR 135mm F2.8Sをつけて,手持ちで,渡ってくる列車を追うようにする。 Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100VS教訓:二兎を追う者は,一兎をも得ず。 次は,尾関山駅を8時58分に発車する,三次発浜原行きの列車を正面方向から撮るために,展望台の上に移動した。ここから眺めると,山腹や川沿いなどのサクラが一望できる。また,展望台そのものが桜に囲まれているような状況だ。Mamiya Universal PressにはMamiya-sekor 100mm F3.5を装着し,撮影の準備を整えた。展望台の周りのサクラをNikon F-301で撮りながら時間をつぶそうかと思っていたとき,それは8時5分ころだっただろうか,今朝,式敷駅で出会ったキヤ191が三次駅の方から戻ってくるのが見えた。それは,尾関山駅には停車せずに通過していったが,その直前にちゃっかりとMamiya Universal Pressのシャッターを切ったことは,いうまでもない。 Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100VS三江線のうち,三次駅と口羽駅の間には,1日5往復の列車が運転されている。朝のうちに運転されるのは2往復だけだ。そこにキヤ191の1往復が加わったので,撮影チャンスが単純に1.5倍増になったのであった。 |
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |