撮影日記


2006年03月17日(金) 天気:晴

サボワ・ロワイエIIで撮る

「サボワ・ロワイエII」をいただいたとき,1つ,使用上の注意点を聞かされた。

「このカメラは,ピントリングを最短撮影距離にあわせても,そこでは止まらない。だから,回し続けていたら,外れてしまう。」

そのときは,そういう「仕様」のカメラなのだと解釈した。そして,フィルムを装填して,試運転をはじめたのである。

「サボワ・ロワイエII」は,美しい外観のカメラである。クロームメッキもきらきら輝く。ピントあわせは目測式なので,撮影のために鏡胴に刻まれた目盛を読もうとするのだが,そのたびに反射する太陽の光がまぶしい。反射で見にくいのだが,ピントを無限遠にあわせようとすると,指標を無限遠マークが通り過ぎても,さらにまだヘリコイドは回転する。そこで,最短撮影距離側にどんどん回していって,前玉をはずしてみた。

ヘリコイドの回転を制限するためにあったであろう部品がない。このカメラをくださった方が「ほしかった部品」の1つには,これも含まれていたのであろう。先日の「ピンボケ」の理由も,これで理解できる。ヘリコイドが1回転動きすぎていたのであった。

さて,気を取り直して,いつものように太田川放水路の河川敷で試運転を続けてみる。
 1つの流木と思われるものが目に入った。近づいてみると,昨日の雨の激しさを物語るように,広い水たまりができていた。足元に注意しながら,接近した状態で撮った。

ピントあわせが目測式で,レンズの焦点距離が50mmというのは,こういう被写体には向かないかもしれない。こういう被写体は,広角レンズでぐぐっと迫ってみたいものだ。
 ところでこの写真は,妙に前ピンになっている。鏡胴の目盛が,まだ,適切なところを示していないようだ。これは,あらためて確認してみなければならないだろう。


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