撮影日記


2006年03月16日(木) 天気:朝,広島は雨だった。夕方,東京が雨だった。

ミノルタ「DYNAX」って,なんだ?

先週に引き続いて,今日も東京に出張だった。今日も日帰りである。今日は,早朝の「のぞみ」に乗ったのだが,やはり新幹線の普通車は,どうにも狭い。
 仕事まで,少し間があったので,いつものようにフジヤカメラのジャンク館を覗いてみた。先週にくらべて,カメラやレンズが増えている。今日は,ミノルタαシステム用のズームレンズを買ってみた。ミノルタαシリーズのカメラは1台ももっていないが,いずれ,「α-7000」くらいはコレクションの1つとして入手しようと思う。「α-7000」はなんといっても,AF一眼レフカメラとしてのシステムを最初に確立した,歴史的に重要なカメラである。動きそうなボディを,可能な限り安価に入手することが,今後の課題になる。

新大阪駅には「八尾富写真機店」という中古カメラ店の支店があって,夕方など,時間つぶしにたいへん便利である。東京駅にも,八重洲地下中央口に「カメラのきむら」という中古カメラ店があって,これも時間つぶしにたいへん便利である。帰りの「のぞみ」まで時間があったので,少し覗いてみた。
 コニカミノルタがカメラ事業から撤退する影響なのか,少し型の古い,ミノルタのコンパクトカメラのデッドストック品と思われるものが,2000円〜3000円台で売られていた。そんななかに,一眼レフカメラが4800円で売られているのが目に入ってきた。

ミノルタ DYNAX30

ミノルタ DYNAX3L

この2機種である。「B級品,補償なし」という扱いであるが,箱や取り扱い説明書なども入っている,新品のようである。カメラのロゴは「ミノルタ」であるが,箱(少々傷んでいるように見える)には「コニカミノルタ」と書いてあるので,比較的最近の機種であろう。また,箱には中国語と思われる文字など数か国語の文字が見えるので,おそらく輸出仕様のものと思われる。
 あまりに気になるので,見せてもらった。なにが気になるのかというと,DYNAX30とDYNAX3Lの差である。見た目は,DYNAX30はα-sweetの同等品に見えるが,レンズマウント脇の「AF/MF」スイッチが見当たらない。DYNAX3Lは,ダイヤル等のないシンプルな外観で,α-360あたりに近いものではないかと思われる。
 見せてもらって,まず驚いたことは,説明書が日本語で書かれていたことである。国内向けにも出荷されていたものなのだろう。しかし,「日本カメラショー」のカタログでも見かけないし,コニカミノルタのウェブサイトでも見かけない製品である。どういうルートで流通していたカメラなのだろうか。
 さて,DYNAX30とDYNAX3Lの機能の差について,確認できた範囲のことをまとめておく。
 DYNAX30は,マニュアル露出も可能なマルチモードAE機である。レンズマウント部の横に「AF/MF」の切り替えスイッチは見られないが,メニューを選択する操作によって,AFとMFを切り替えることは可能であった。マニュアル操作をしようと思うと少々わずらわしい面も出てきそうだ。マニュアル操作も可能であるが,基本的にはプログラムAEで,フルオートカメラとして使うことが前提に考えられているのだろう。
 一方,DYNAX3Lは,プログラムAE専用と割り切った,非常にシンプルなカメラである。ファインダー内にもどこにも,シャッター速度や絞りなどの情報は表示されない。フルオートでの撮影だけに割り切った,たいへん潔いカメラである。そのかわり,驚異的に小さく軽く感じられた。また,DYNAX3Lは,AF動作がシャッターレリーズボタンの半押しではなく,構えたときの右手側背面,ちょうど親指のあたる位置にある小さな「AFボタン」を押して動作させるようになっているようだ。これは,かなり違和感あるが,慣れると非常に使いやすいかもしれない。
 ただ,これだけの機能差がありながら,同じ価格で売られていることは,少々解せなかった。

これらのカメラが,新品で4800円というのはかなり魅力的なものだったが,結局,購入には至らなかった。やはり一眼レフカメラの歴史に残るであろう「α-7000」の格安品に出会うのを待つことにしようと思う。
 DYNAX3Lの箱は,4〜5個くらいしか見えなかったが,DYNAX30は,10個以上の箱が並んでいたので,まだ在庫はあるかもしれない。興味のある人はどうぞ。

帰りの「のぞみ」車内では,寝る間を惜しんで最近5日分ほどの「撮影日記」を書いた。したがって,今夜は非常に眠いのである。


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