撮影日記


2006年03月09日(木) 天気:曇

フジヤカメラでテッサーを買う

東京への出張中,仕事を片づけたら中野のフジヤカメラに寄るのは,いつものことである(笑)。
 フジヤカメラでは,まず,「ジャンク館」へ行く。レンズ,カメラ,フィルタなどを見てみるが,めぼしいものはない。315円の値札がついた「フラッシュフジカAF」(FLASHFUJICA AF)は所有しておきたいカメラであるが,まったく動く気配がないので見送りである。ほかには,初期のEOSが何台か2100円で並べられていた。EOSは1台ももっていないので1つくらいは入手しておきたいのだが,この価格ではジャンク品に手を出す勇気が出ない。
 次に,2階の売り場へ行く。ここは,ニコン様,大判,中判,舶来品,コンパクトカメラ,そのほか変わったものが扱われている。さっそく,ニコン様の鎮座されておられるウインドウを拝んでみた。
 さっそく,ニコノス用UW NIKKOR 28mm F3.5様が目に飛びこんできた。お布施金額は1万円ほどである。昨年お迎えしたニコノスIV-A様をもっと活用するために,いずれはお迎えしたいと思っていたレンズである。思っていたよりも安価なので,非常に心惹かれるものがあるが,はたしてニコノスIV-A様をそこまで活用するだろうか?という疑問も出てくる。とりあえず他も見てみよう。
 その隣に鎮座されていたニコンFE様のお姿も,強烈に目に入ってきた。黒ボディで,データバック付きである。お布施金額は1万円を下回っている。FE様をお迎えすれば,F3,FE,FM,EMというあのころのラインアップが揃うことにもなるし,FM様とワインダーやデータバックを適宜共用して使うのもおもしろいだろう。
 しかし,どちらをお迎えすべきかを考えれば,ボディよりもレンズの方が撮影領域を広げるのに効果的だろう,という結論に至る。

少し冷静になるために,普段は立ち寄らない1階の売り場にも行ってみることにした。1階の売り場は,キヤノン,ヤシカ/京セラ,コンパクトディジタルカメラ,ミノルタ,オリンパス,ペンタックスが扱われている。
 最初は,キヤノンEOSのコーナーである。EOSの廉価版カメラであれば,いちおう動くようなものが5000円くらいでも見つかるはずである。だから,ジャンク品に2100円も出すには勇気が必要で,それだけの勇気がもてないでいる。その隣は,キヤノンFDのコーナーである。このシリーズも,特殊なレンズを除いては,すっかり安くなっているようだ。

その隣は,ヤシカ/京セラのコーナーである。
 去年,初代CONTAX RTSボディをいただいたのだが,ヤシカ/京セラ純正のレンズはまだ入手していなかった。このシリーズは,「カール・ツァイス」の名をもつ交換レンズ群を使えることが人気のポイントであった。評判のよいレンズはいくつかあるのだが,私がいちばん興味をもっているものは「Tessar T* 45mm F2.8」である。このレンズがお手ごろな価格で見つかれば,そのうち買っておこうと思っていたものである。
 しかし,意外と見かけない。思ったほど売れていないのか,入手した人が手放すことが少ないのか,なかなか見かけないのである。また,たまに見かけても,意外といい値段がつけられている。
 そんなレンズが,10,500円というお手ごろな価格で並んでいた。私のなかでは,最安値である(2005年3月20日の日記を参照)。UW NIKKOR 28mm F3.5も,Nikon FEも安いEOSもパス。今日は,これを買わなければ。

あとになって考えれば。。。。京セラが「CONTAX事業からの撤退」を発表して以後,その中古品の相場は下落傾向にあるという(Nシリーズは,相当に安くなっているようだ)。だから,Tessar T* 45mm F2.8も,近いうちにもっと安く入手できるようになるかもしれない。また,ニコノス用UW NIKKOR 28mm F3.5の方が,市場に出回っている数は少ないだろうから,今日は,UW NIKKOR 28mm F3.5の方を選ぶべきだったかもしれない。

ここで,今日の結論。

買っても後悔,買わずとも後悔。同じ後悔するなら,買って後悔しよう。

しかし,Tessar T* 45mm F2.8とUW NIKKOR 28mm F3.5を同時に買うとすれば,衝動買いとしては少々厳しい金額になってしまうのであった(笑)。これが現実的な選択。


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