撮影日記


2006年03月08日(水) 天気:晴

たまには「富士/はやぶさ」に乗る

明日は久しぶりに,東京へ出張である。仕事は午後からの予定だったのだが,急遽,その前に別の用事が発生したため,少し早めに東京に着くようにしたい。そんなときは,十分に早めに着けるように,寝台列車を使おう(笑)。
 広島から東京へ行くときには,「あさかぜ」が便利だった。広島発20:00なので十分に余裕をもって仕事を片付けられるし,東京着は7:33なので十分に早く着くことができる。しかし残念ながら「あさかぜ」は,およそ1年前に廃止になってしまった。
 いま,広島から東京へ行ける寝台列車は,「富士/はやぶさ」しかない。広島発が22:37なのは仕事を十分に片付けられるのでよいのだが,東京着が9:58というのは,少々遅すぎる。広島発6:00の「のぞみ」は,東京に10:06に着くし,次の6:23の「のぞみ」でも,東京には10:30に着くのである。このように,時間的なメリットは非常に小さいのだが,たまには寝台列車に乗ってみたいので,今日は「富士/はやぶさ」に乗ることにしたのである。

OLYMPUS XA, JX100
超コンパクトでシャッターレリーズボタンも軽く,距離計連動でピントもきちんとあわせられて,絞り優先AEが使えるオリンパスXAなら,こういうものも手持ちで容易に撮ることができる。

「あさかぜ」にはあったシャワールームが,「富士/はやぶさ」にはないのが残念だが,夏ではないので乗車前にお風呂に入っておけば十分だろう。夏などは,列車に乗ってから,寝る直前に浴びるシャワーが気持ちよかったものだ。今後,東京へ行くときに,時間的なメリットを得ようと思えば,11月に利用した「サンライズ出雲/瀬戸」を利用するしかない。「サンライズ出雲/瀬戸」は,個室寝台を主体とした列車で,シャワーもあることはうれしいのだが,岡山で乗り換えになるのが少々面倒である。

「富士/はやぶさ」には,B個室寝台(ソロ)もあるのだが,今日は残念ながらそれが空いておらず,久しぶりに開放式B寝台に乗ることになった。B個室寝台のような狭さを感じないので,これはこれで悪くない。広島で乗ることのできる寝台列車はこれ1本になってしまったのだが,全国各地で寝台列車の削減が続いている。今月には,東京と出雲市を,京都から山陰本線を経由して結ぶ寝台列車「出雲」が廃止になる。今ごろ「出雲」は,鉄道ファンたちの予約でいっぱいになっていることだろう。なお,私は「鉄」ではないので,「富士/はやぶさ」に乗るかわりに,京都まで新幹線で行って,そこで「出雲」に乗り換えて行くような方法は,選択しない。ともあれ,これまで「出雲」を利用していた人たちも,乗り換えて「サンライズ出雲/瀬戸」を利用することになる。「サンライズ出雲/瀬戸」は席を確保しにくくなるかもしれないが,それくらい混んでくれないことには,運行を継続することは難しいのかもしれない。
 かつて,寝台列車はなかなか席が確保できない状況にあったというが,最近,利用者が急激に少なくなっている。原因には,新幹線のスピードアップ,航空機の運賃低下,高速夜行バスの発達などがあげられるようだが,比較的広い空間でゆったりと移動できる寝台列車のよさが,もう一度,見直されてもよいのではないだろうか。

ということで,今日の結論。

寝台列車の旅は,いい!


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