撮影日記


2006年01月01日(日) 天気:晴

古いカメラは
ジャンクで買う方がいいかもしれない

謹賀新年

本年も,『撮影日記』をよろしくお願い申しあげ候。

昨年末,職場の忘年会の2次会でのこと。珍しく,職場の後輩くん(彼はレコードマニアである)と話をする機会があった。私が以前から感じていたことで,彼も同じように思ってくれていたことがある。それは,オーディオ機器(やレコード)は,「使わないと調子が悪くなる」が,「使うと減る(そして調子が悪くなる)」というものである。カメラというものは,オーディオ機器にくらべれば,比較的メンテナンス等に気を使わなくてもよいものなのかもしれない。カメラは,「酷使しない程度に使う」のであれば,磨耗などをほとんど気にする必要もない。むしろ,そうやって適度に使い続けることが,よい調子を維持することにつながると考えることもできるだろう。

ところで,昨年末にお迎えした「マミヤ35S−II F1.9」というカメラは,そのときから,決して調子のよいものではなかった。まず,ピントリングが固いのである。しばらく動かしてやると,スムースに動き出す。おそらく,グリスが劣化して,固くなっているのであろう。また,巻き上げも少々ぎこちないものがあった。しかし,とりあえずフィルム1本分をこれで使ったところ,そこそこなめらかに動作するようになった。
 やはり,カメラというものは「適度に使う」ことが,大切なのかもしれない。

そして,今日は,初詣にでかけた。行き先は,例年のように,大阪府南河内郡太子町にある「叡福寺(えいふくじ)」である。ここは,聖徳太子の御廟があることで有名である(「太子町(昭和31年に合併して成立)」という町名は,これに由来したもののようだ)。また,親鸞上人(しんらんしょうにん)が刻んだとされる,親鸞上人坐像が祀られていることでも,知られている。
 近鉄長野線(南大阪線の支線)喜志(きし)駅から金剛バス(上ノ太子行きまたは太子循環線)に乗って「太子前」で降りれば,そこは山門のすぐ下である。数日前までの天気予報は,元日前後には少々天気が悪くなる傾向があることを伝えていた。しかし,それに反して,今日はよい天気となった。調子のあがってきた「マミヤ35S−II F1.9」で,いろいろと撮ってみた。

Mamiya 35S-II, Mamiya-sekor FC 48mm F1.9, JX100
Mamiya 35S-II, Mamiya-sekor FC 48mm F1.9, JX100

そして,フィルム1本分を撮り終わった。フィルムを巻き戻し,取り出した。次のフィルムを装填する前に,少しカラ写しをしてみようとすると,・・・・・う,動かない。巻き上げレバーが動かなくなってしまっている。どうやら,巻き上げとシャッターをチャージするリンク機構に,なんらかのトラブルが発生したものと思われる。こうなってはどうしようもない。落ち着いたら,分解して調べてみるしかないか。
 動かなくなりそうな,中途半端な状態のカメラを買うよりも,最初から動いていないジャンクカメラを買って,動くようにして使う方が,やはりなにかと好都合なのかもしれない。今年も,ジャンクカメラをいろいろと買い集めてみようかな・・・・・と思った,年の始めであった。


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