撮影日記


2005年10月16日(日) 天気:晴

大朝の天狗シデ群落

今日は,大朝の「天狗シデ」群生地を訪れてみた。以前から気になる木だったのだが,まだ,訪れたことがなかったのである。ロクに場所も確認せずに,出発した。まあ,大朝まで行けば,なんらかの案内標識があるだろう,と考えたのである。国道261号線を大朝へ向かった。なお,ここを通るなら,途中の千代田で「よみがえりの水」を汲んで帰ろう。
 大朝の中心部に近づくと,天狗シデ群生地へ11.5kmであることを示す標識があった。このまま案内にしたがって行けばいいだろう,と思うわけである。国道261号線は大朝の中心部で右折する。とくに天狗シデに関する標識も出ていないので,そのまま,国道261号線を進んでいく。しかし,次の標識は見つからない。やがてトンネルが近づいてくる。これを越えると島根県だ。ということは,こっちではなかったか。
 先の国道261号線が右折する交差点まで戻り,今度は直進して県道へ入る。しばらく走ると,バス停や産直市などの施設もあるショッピングセンターがある。左折してそこに立ち寄り,地図を確認することにした。
 そこを左折するのが正解だった。
 教訓。やはり,地図くらいは出発前にきちんと見ておくべきである。

群生地の入り口は,小さなロータリーになっており,群生地までは,200mと書いてある。そこにはなぜか,蛇口が2つほどつけられていた。とくに説明などは書かれていないようだったが,天狗シデ群生地を流れる沢の水は,名水といわれているらしい。それに由来する水を引いているのだろうか。そういえば,ここに来る手前にも,名水を汲む場所や温泉があった。大朝は,名水に恵まれているようだ。
 「天狗シデ」は,現地の説明板等によれば,カバノキの一種であるイヌシデが突然変異したもので,幹や枝が複雑に曲がっているという。また,その突然変異による形質が受け継がれて,その付近に群生しているというのである。
 さて,はじめて見る「天狗シデ」だが,たしかに群生地は一種異様な雰囲気がある。根の保護のために,木から十分な距離をとって柵がしてあり,写真を撮りやすくなっている。今日のところは1時間ほどでフィルム1本を消費しただけであるが,その短い時間にも,ハイキングの人や,写真を撮る人が何名か訪れては去っていった。時期によっては,多くの人が訪れる場所なのだろう。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 75mm F5.6, E100G

今日は,逆光になる条件を利用して,幹や枝の複雑な姿を撮ってみることにした。調子に乗って,画面のど真ん中に太陽を直接取り入れてみたりしたのだが,さすがの名レンズ「Mamiya-sekor 50mm F6.3」であっても,さすがにこれには耐えられなかったようで,盛大なゴーストが生じたものである。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 50mm F6.3, E100G

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