撮影日記


2005年10月01日(土) 天気:晴

PHSはいつまで使えるのか

NTTドコモのPHSサービスは,2005年4月30日で新規申しこみ受付を終了した。PHSサービスそのものの終了は,まだ発表されていないが,クイックキャスト(ポケットベル)サービスについては,2007年3月31日で終了することが決まっている。クイックキャストの新規申しこみ受付は,2004年6月で終了している。新規申しこみ受付終了のおよそ3年後に,サービスそのものも終了することになる。となると,PHSサービスも,新規申しこみ受付終了のおよそ3年後,2008年春ごろに終了することになるのだろうか。
 NTTドコモのPHSサービスは,サービスエリアの狭いことが大きな弱点だったかと思う。そんなPHSサービスだが,私はこれを,いわゆるモバイル通信のために利用している。出張や旅行などのときなど,たまに使うだけなので,料金プランも手ごろでよい。また,端末として「611S」という,電話機のフリップ部がCFカード状になっているものを利用している。これは,CFの通信カードとしても使用できるし,ふつうにPHSの電話機としても使用できる,たいへん便利な製品だ。
 この「611S」を,東芝「Libretto20」のような小型PCや,SONY「Clie PEG-NX60」などに接続して使用している。なお,「Clie PEG-NX60」は,「611S」に正式に対応していない。しかし,WWWを検索していると,発信電話番号に「-」を適宜はさむとうまく動作するようになるという記述をみかけたので(それがどこのサイトだったのかは,わからなくなった),それを参考にして,使っている。

clie display

以前,アナログ方式の携帯電話を使っていたことがある。アナログ方式のサービス終了が決まったとき,NTTドコモからは,割引価格でディジタル方式の携帯電話に変更できるサービスの連絡があり,それを利用して,ディジタル方式の携帯電話に変更した(その電話機をいまだに使い続けていたりする)。同様に,現在使っているPHSに対して,携帯電話サービスに変更するよう,割引クーポン券が何度か送られてきた。
 そこで,もし今,携帯電話に変更するとすれば,どういう機種を利用して,どういう料金プランを利用すればよいか,検討してみた。
 まず,「611S」のような,CFカード一体型の電話機は,ラインアップされていないことがわかった。さらに大きな問題がある。どう考えても,データ通信の料金が高いのである。携帯電話でのデータ通信をよく利用するのであれば,なんらかの定額サービスを選択することも考えられるのであるが,それほど利用するつもりはない。ちょっとだけ使おう,という場合は,PHSの料金体系がちょうどよい。

PHSサービスの新規申しこみ受付の終了を知らせる発表によれば,「携帯電話サービスの低料金化」などによって利用者の減少が予想されるために,「経営資源をFOMAへ集中」させることになっている。「低料金化」を理由にしているが,「FOMAでのデータ通信よりも,PHSでのデータ通信の方が安い」としか思えない。
 FOMAは,最大384kbpsの高速通信が可能とのことだが,PHSの64kbps(ISDNと同等)の通信速度で,とくに不満はない。マルチメディアなどの大容量データをやりとりするには,少しでも通信速度が速いほうがよい,という考え方もあろうが,大容量データをやりとりすると,それだけ多くのパケットをやりとりすることになり,通信料金が非常に高くつくことになる。
 さて,NTTドコモさんは,いつまでPHS「611S」を使わせてくれるだろうか。


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