撮影日記


2005年09月30日(金) 天気:曇

カラーモデルは気になる存在(3)

カメラのカタログを見ると,たとえば「ブラックボディは5000円高」などという表記がされていることがある。カメラの外装は,よく見ると,いろいろなカラーバリエーションが用意されていることがある。具体的に,どんなバリエーションがあるだろうか。

もともと,カメラは,内部を暗黒にできる箱であり,木でつくられることも多かった。そのため,「木目調」というカメラは,古くから存在する。現在でも,木製の「組立暗箱」は,風景撮影用の大判カメラとして,愛用者が少なくない。
 カメラが小型化されると,精度を保てる素材として金属が使われるようになった。カメラの表面は,メッキをいかしたようなキラキラのシルバーボディが目だつようになる。金属部分が露出していても,たとえば手で持つような部分については,黒い革が貼られていたりする。こういう組み合わせは,近年までの35mm一眼レフカメラで,よく見られた色の組み合わせだ。

シルバーのメッキのかわりに,黒くペイントされたカメラも多い。これは,カメラが目だたなくなるとかいう理由で,報道関係の要請でつくられたという説もあるようだ。また,オリーブ色にペイントされたものもあるが,これらは本来,「カメラが目だたないように」考えられた塗装であろうと思われる。
 一方,カメラボディにプラスチックが多用されるようになると,ブラックボディのカメラが増えてくる。かつてはシルバーボディが基本で,「ブラックモデルもあります」という関係だったのが,ブラックボディが基本で,「シルバーモデルもあります」という関係に変わったようだ。

コンパクトカメラは,いくつかのカラーバリエーションが用意されていることもある。そういう場合は,ブラックのほかにはレッドが目だつが,ブルーやホワイトなど,さまざまな「目だつ」カラーのカメラが中心のようだ。
 やはり,そのボディの色が気になって入手してしまったカメラに,ニコン「ピカイチ3」というものがある。

Nikon AD3 Black and Metalic Gray

この,メタリックグレーというボディーは,「目立つための色」なのだろうか,「目だたないための色」なのだろうか。

コンパクトカメラと違い,一眼レフカメラには,「ブラック」「シルバー」以外のカラーバリエーションは,あまり多くない。あったとしても,それらは「特別な」存在になっているようだ。オリーブ,漆塗り,ホワイト,そして,ゴールドなど・・・・・


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