撮影日記


2005年09月11日(日) 天気:曇

台風14号の影響

およそ20年前,はじめて大阪から広島に来たとき,「水道水がおいしい」と感じたものである。広島の水道水は,よい方だとのことだが,大阪の水道水が悪すぎただけかもしれない。
 大阪の水道水の水源は,極端に言えば,もともとよどんだ琵琶湖の水である。それを滋賀県が使って捨て,トロトロと流れてきた水を京都府が使って捨て,さらにトロトロと流れてきたものを使っていることになる。大阪の「水はまずい」という状況だった。ただ,そのように条件が悪いために,大阪市はいち早く高度浄水処理に取り組んでおり,高度浄水処理への取り組みが遅れた京都の方が,「水がまずい」という状況になった時期もあったという。
 大阪の水道水と広島の水道水で,もっとも差が顕著だと感じたのは,冷たい飲み物をつくったときである。たとえば,麦茶をつくってみたときや,カルピスを冷水で薄めたような場合である。これらは,十分に冷たいときにはあまり気にならないのだが,しばらくして,ややぬるくなってきたときに,その差が顕著に感じられる。

安芸太田町の,旧・筒賀村には,竜頭峡というところがある。ここでは,「名水」を汲むことのできる場所があり,ときどき訪れては,水を汲んで持って帰っている。この水を使うと,やはりお茶がおいしい。水道水を使った場合と比較すると,やはり冷たい飲み物をつくって,それがぬるくなってきたときに,その差が顕著になる。
 ほかにも「名水」とよばれるものを汲む場所はいろいろとある。ただ,筒賀には,大イチョウや井仁の棚田などの写真を撮りにときどきでかけることもあり,そのついでに汲むことができるわけで,個人的に好都合なのである。

汲み置きの水が少なくなってきたので,今日も井仁あたりの写真を撮るついでに,水を汲みにでかけることにした。
 先日の台風14号の影響が,あちらこちらに見られる。太田川沿いの国道191号線の対岸などには,浸水の後片付けをしているようすがうかがえる。国道191号線そのものも,ところどころ崩れかけていたりするようで,気をつけて通行しなければならないところがある。そして,竜頭峡の水汲み場は,使えなくなっていた・・・・・。

その後,井仁に寄ってみた。刈り入れ前の稲が倒れていたり,一部の石垣が崩れていたりして,ここにも台風の大きな影響が残っていた。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, E100G

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