撮影日記 |
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2005年08月29日(月) 天気:晴カラーモデルは気になる存在(2)「カメラのミッキー」には,もう1つ,気になる商品があった。先月見かけた,「オリンパスXA2」のブルーボディである。 「オリンパスXA2」は,ケースレスカメラというスタイルをつくった,「オリンパスXA」にはじまるシリーズの1つである。このシリーズは全部で5機種ある。以下に,XAシリーズの各機種の特徴を簡単に列記しておく。 「オリンパスXA」は1979年に発売された,6枚構成の35mm F2.8のFズイコーレンズ,二重像合致式距離計を内蔵したファインダー,絞り優先AE機構をもつ,高スペックでマニア好みな機種である。そのせいか中古カメラ市場では,「オリンパスXA2」よりも高価に取り引きされる傾向がみられる。「オリンパスXA」は,おそらく二重像合致式距離計を内蔵した,もっとも小さい35mm判カメラであると思うので,いずれはお迎えしたいものと思っているのだが,なかなかその気にならないものである。 「オリンパスXA2」は,「オリンパスXA」をかなりスペックダウンした機種である。レンズは4枚構成の35mm F3.5のDズイコー,ピント調整はゾーンフォーカス,露出調整はプログラムAEで,「オリンパスXA」にあったおもに逆光用となる露出補正スイッチも省かれている。しかし,シンプルでわかりやすく,かつ安価でコンパクトなせいか,よく売れたようだ。また,実際に使ってみればわかるのだが,実によく写るのである。中古カメラ市場では,「オリンパスXA2」は,あまり高価に取り引きされていない。それは,流通する数が多いことが,最大の理由であろう。 「オリンパスXA1」は,1982年に発売された。レンズのまわりにセレン光電池の受光部があり,動作に電池は不要である。固定焦点となっており,ピントあわせは不要である。XAシリーズのカバーをもった,オリンパスPEN−EEの再来という印象の廉価版カメラである。 「オリンパスXA3」は1985年に発売された,「オリンパスXA2」のマイナーチェンジモデルといえるだろう。変更点としては,フィルム感度設定がDXコードに対応したことなどがある。これは,自動化の推進とも言えるので,当時はユーザに歓迎されたと思われるが,現在,この種のカメラを求める人は,どちらかというとカメラのマニア,カメラに詳しい人である。そういう人たちには,フィルム感度は手動で設定できるようになっているほうが,露出補正などができるという理由で歓迎されるだろう。中古カメラ市場では,これを見た印象というか記憶がほとんどない。あまり売れなかったのだろうか? 「オリンパスXA4」は1985年に発売された,搭載レンズが28mm F3.5となり,40cmまでの接写が可能になっている。これにともなって,ピント調整が,従来のゾーンマークのかわりに距離の数値を選ぶ形式になった。この機種は人気が高いようで,中古カメラ市場では,「オリンパスXA」よりもかなり高価に取り引きされているような印象がある。もっとも,それを目撃したこともあまり多くないので,取引価格が高くなっていることには,レアものであるという要素も含まれているのかもしれない。 以上見てきたように,「オリンパスXA2」は,マニアックな魅力が弱い。また,流通している数も多いためか,中古カメラ市場でははあまり高価に取り引きされることはないようだ。ところが,「オリンパスXA2」には,「オリンパスXA2カラー」というカラーモデルが存在する。その発売期間が短かったせいだろうか,流通する量が比較的少ないようで,レアものとしてやや高めの価格で取り引きされる傾向が見られる。 さて,今回入手した「オリンパスXA2」のカラーモデルは,「シティブルー」である。価格は,「オリンパスXA2」でよく見られる価格よりも安いくらいで,「特価品コーナー」の箱に投げこまれていた。 |
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