撮影日記


2005年07月23日(土) 天気:晴ときどき曇

カメラと電池の関係(3)

単3乾電池は,ボタン電池にくらべて,大きな容量をもっている。これによって,さまざまな動作を,電気的におこなわせることができるようになった。コンパクトカメラにおいて,その電力は,AF化と巻き上げの電動化に使われていった。
 初代「ジャスピンコニカ(C35A)」の電源は,初代「ピッカリコニカ(C35EF)」と異なり,単3乾電池2本だけである。これだけで,露出計,AF,内蔵フラッシュというすべての電力をまかなっている。露出計と内蔵フラッシュの電源が別々だった,「ヤシカ35MF」の後に登場した,「ヤシカオートフォーカス」も,同様に,電源は単3乾電池2本だけである。
 さらに,露出計と内蔵フラッシュの電源が別々だった「キヤノンA35デートルクス」の後に登場した,初代「キヤノンオートボーイ」も,電源は単3乾電池2本だけである。初代「キヤノンオートボーイ」は,露出計,AF,内蔵フラッシュに加えて,巻き上げにもその電力を使うようになった。

ここに,いわゆる「フルオートコンパクトカメラ」が誕生したのである。

Canon Autoboy2

ちなみに上のカメラは,その歴史的価値のある「キヤノンオートボーイ」ではなく,その次の次のモデルにあたる,「キヤノンオートボーイ2」である。そうだ,まだこの歴史的なカメラを入手していなかったのだった・・・・orz

ともあれ,「キヤノンオートボーイ」以後,電源の主流は,単3乾電池から,リチウム電池に移行していく。この傾向は一眼レフカメラでも同様にみられる。ここに,カメラの自動化については,完成の域に達したということができるだろう。


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