撮影日記 |
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2005年07月15日(金) 天気:曇ときどき晴いまさら110(ワンテン)一昨日に訪れた「大洲カメラ」では,「キヤノンA35デートルクス」(Canon A35 Datelux)のほかに,「ポケットフジカフラッシュAW」(Pocket FUJICA Flash AW)というカメラも発掘した。このカメラは,その名の通り「ポケットカメラ」である。「ポケットカメラ」とは,「ポケットサイズ」ともよばれた,「110(ワンテン)カートリッジ」フィルムを使う,非常にコンパクトなカメラである。 ポケットカメラの多くは,コダックのポケットカメラがそうであったように,背の低い横長のスタイルになっている。このスタイルは,カメラが薄くできるメリットがある。しかし,手ブレしやすいという指摘もあった。 フジのポケットカメラも,初期の製品群はこの種のスタイルのものだった。しかし,のちに,普通の35mm判カメラのように,背の高いデザインを採用するようになった。「ポケットフジカフラッシュAW」は,固定露出,固定焦点の廉価版カメラであるが,フラッシュを内蔵させ,巻き上げを電動化した,当時としては先進的な機能を持っていたカメラである。 この種のカメラは,これまでにもジャンクコーナーで見かける機会は多かった。そして,それらは,ジャンク品のなかでも極めて安価に売られていることが多かった。しかし,実際に購入したのははじめてである。その最大の理由は,「使うつもりがない」(試運転すらするつもりがない)からである。なぜ,使うつもりがないのかというと,110カートリッジフィルムが入手困難であり,安価で迅速な現像サービスもないからである。そして,サイズの小さいフィルムには,それらのデメリットを補えるだけの魅力が感じられなかったのである。 「ハリネズミカメラ」で使うために,110カートリッジフィルムを買うことになるだろう。だからといって,「ポケットフジカフラッシュAW」も,実際に使ってみる気になるかどうかは,わからない。しかし,ポケットカメラ全盛期のカメラもいくつか確保しておきたいという動機づけには十分な出来事であった,ということだ。 |
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