撮影日記


2005年07月06日(水) 天気:くもり時々あめ

キーワードは「唯一」「もっとも」

先日,大阪でお話をうかがった方から,こんなお題をいただいた。

  1. 距離計連動110判カメラはあるか?あれば,それはなにか?
  2. 距離計連動ハーフ判カメラはあるか?あれば,それはなにか?
  3. もっとも小さい距離計連動35mm判カメラはなにか?

とりあえず,あなたも考えてほしい。

人は,「限定」モノに,弱いといわれる。同じような商品でも,「数量限定」「期間限定」などといわれると,ついつい興味を示す傾向にあるようだ。
 これは,カメラの収集でも,同じような傾向がみられる。カメラをコレクションする人の場合,人それぞれなんらかのテーマをもって収集していることだろう。たとえば,○○社のカメラをすべて集めるんだ,とか,ある特徴をもったカメラだけを集めるんだ,とか。そして,さまざまなテーマを並行して追いかけている人もあるだろうし,とくにテーマを絞らず,いろいろなタイプのカメラを集めようとしている人もあるだろう。それぞれ,自分の考えにもとづいておこなっていることであり,どれがいい,どれが悪いということを論じるようなものではない。
 しかし,収集するにおいて,「唯一の」とか「もっとも○○な」というキーワードは,かなり意識されているのではないだろうか。

さて,先の問に対する回答に移ろう。

1の正解は「ある」,そのカメラはいくつかあって,フジから最初に発売された110判カメラのシリーズ中に「ポケットフジカ600」というものがあった。さらに,キヤノンから「110ED」およびその改良機「110ED20」があった。これらが,距離計連動110判カメラである。

2の正解は「ある」,そのカメラは「ニコンS3M」である。これについては,お題を出してくださった方も気がついていなかったようだ(ニコンS3Mを知らなかったわけではない)。ただ,実際にはほとんど流通しておらず,現在,取引されるとしてもとんでもなく高価であるため,記憶の外へ退避させていたようである。ただ,このカメラは,「唯一の」距離計連動ハーフ判カメラのはずだ。

3については,おそらく「オリンパスXA」だろうと思う。

 これに匹敵するコンパクトなカメラとしては,「ローライ35」や「ミノックス35」などが考えられるが,いずれも距離計連動機ではない。
 この方からは,さらに,「マニュアル露出のできる距離計連動35mm判カメラで,もっとも小さいものは?」というお題をいただいた。この答としては,「オリンパス35RC」というものを想定されているようである。

さて,ここで,このページをご覧いただいている博識なみなさまのお知恵を拝借したい。先のお題に対する答として,上記のものは正しいであろうか?よろしくご教示いただきたい。


加筆しました。 2005年08月10日(水) 天気:晴れときどき雷雨

「距離計連動ハーフサイズカメラ」について,2件の指摘があった。「距離計連動ハーフサイズカメラは,ニコンS3M以外にもある」というものである。

1つは,「コニカIIIM」というカメラである。コニカIIIシリーズの1つであるが,このカメラは,フルサイズとハーフサイズの切り替え式になっているとのことである。ハーフサイズ専用というわけではないが,距離計連動ハーフサイズカメラであることに,間違いはない。

もう1つは,「ヘキサーRF」に,50台限定生産ではあるが,ハーフサイズのものが発売されたとのことである。こちらは,極少数の限定生産ではあるものの,ハーフサイズ専用の距離計連動カメラだ。

どちらも「コニカ」の製品であるという点が,おもしろい。コニカからは,ほかに,フルサイズ/ハーフサイズ兼用の一眼レフカメラも発売されたことがある。ハーフサイズカメラの分野ではあまり目立たないコニカであるが,メーカーとしてはひそかにハーフサイズへのこだわりを持っていたのかもしれない。

ともあれ今回は,情報提供くださった方々に,厚く御礼申しあげたい。


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