撮影日記


2005年06月25日(土) 天気:晴

Lomographyの功罪

2005年4月15日の日記「Lomographyという流行にいまさら影響されてみる」などでも書いたように,いわゆるサンプラー系のおもちゃカメラに興味が出てきた。
 そのようなカメラのなかでも,Lomographyから発売されている「アクションサンプラー・フラッシュ」というものが気になる存在である。そのカメラは,ライカ判の1コマを4分割し,少しずつ時差をつけて露光するようになっているものである。そのため,一連の動きを4コマの静止画像として記録することができるようになっている。しかも,そのカメラは,それぞれのコマにフラッシュが同調するというのである。フラッシュの閃光時間はきわめて短いため,分割された動きは,ほぼ完全に静止して見えることが期待される。そのカメラの問題点は,およそ8000円という価格で販売されていることである。ちょっとした遊びのための出費としては,少し大きすぎるという印象だ。
 一方,フラッシュのないモデル「アクションサンプラー」は,4000円足らずで販売されている。価格的には負担を感じないものである。しかし,フラッシュのないこの種のカメラなら以前からジャンクワゴンでよく見かけたものだ。1000円くらいで見つけられるのではないかと期待した。

Graphic35今日はちょうど,大阪に出張があった。仕事の後,梅田の中古カメラ屋さんでさがしてみることにした。
 何件かまわって,この種の4分割カメラが2台ほどおいてある店をみつけた。それはLomographyの発売しているものではない。しかし,期待を裏切るかのように,4000円ほどの価格がつけられていた。この価格は,納得できない。さらに別の店をまわり,ようやく比較的安価なものをみつけることができた。名称は「Graphic35」という。
 この種のカメラは,まさにおもちゃである。にもかかわらず,妙に高価だったのはなぜだろう?Lomographyから発売されたものが,そこそこ売れているのであれば,これくらい高値であっても買う人がいるに違いない,と判断されたのかもしれない。Lomographyは,おもちゃカメラで遊ぶということを教えてくれたが,そのかわりにおもちゃカメラの相場というものをあげてしまったのだろうか。それはともあれ,この「Graphic35」で,なにを撮ってみようかな・・・・・・

そのとき気がついた。ここに,見事にその術にはまって,100円くらいで売られているかもしれない「おもちゃ」に,1000円以上のお金を払ってしまった者がいるのである・・・・orz


← 前のページ もくじ 次のページ →