撮影日記


2005年05月05日(祝・木) 天気:晴

ハイテクな立て看板

連休を利用して,大阪に帰ってきた。大阪は,どうも治安が悪くなっているらしい。実家の近くの道路沿いに,およそ500mにわたって「スーパー防犯灯」というものが設置されている。
 「スーパー防犯灯」には,テレビカメラとインターホンが内蔵されている。緊急事態を知らせるボタンを押すと,警察への通報がおこなわれる。そして,内蔵されたテレビカメラにより,警察が現地のようすを見ながら,通報者と内蔵されたインターホンで話をすることができるというすぐれものである。ある程度集中的に配置されていれば,犯罪者の姿をどこかのカメラがとらえることができ,犯人の逮捕につながる有力な手がかりが得られることだろう。
 どうもうちの近所が,「ひったくり防止パイロット地区」になっているらしく,つい最近,周辺地域にさきがけて「スーパー防犯灯」が設置されたらしい。そんなに治安が悪くなっているのかよ・・・orz

うちの近所の,別の道を歩いていると,突然,背後で妙な「声」がした。振り向いても,誰かが声を出しているようすはない。「声」の方をみると,そこには,1つの立て看板があった。

立て看板

この立て看板には,人の通行を感知するセンサが取り付けられており,この前を通るとそれに応じて,「声」が出るようになっているようだ。しかし,その「声」は,音質が極悪で,なにを言っているのか,なかなか聞き取ることができない。何度も聞きなおしてようやく,「ひったくりが多発しています。近づいてくるバイクや自動車に気をつけましょう。」と言っていることが判明した。
 なにを言っているかわからなきゃ,意味ないじゃん。
 とも思ったが,とりあえずは「振り向かせる」すなわち「後ろに気をつけさせる」だけでも,一定の効果はあるのかもしれない。そしてそこには「ひったくりに注意」という立て看板があるのだから。
 なお,この立て看板には,電源ケーブルのようなものは引き込まれていない。上部に太陽電池パネルのようなものが取り付けられており,これでバッテリーを充電しながら動作しているのであろう。なかなかハイテクな立て看板である。

こういう「おもしろい装置」があるのは,楽しい。しかしこれらは,うちの近所の治安が悪化していることを物語っているようで,残念でもある。ところどころに埋もれている,昔の「交通安全」を呼びかける立て看板の姿がなつかしい。

交通安全

このときは,「POP9」の試し撮りをしていたので,こんな写真しかなくてゴメンよ。


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