撮影日記


2005年02月07日(月) 天気:曇のち雨

また1つ マウントが増える

いただきもののシグマ1000mm F13.5は,「ニコンFマウント」仕様ではない,という大問題があった。幸か不幸か,私はそのマウントのボディを所有していなかった。すると,太っ腹なことに,ボディもいただけることになってしまったのである。

いただいたボディは,「コンタックス」である。「Contax」ではない,「CONTAX」の方である。底面に「YASHICA, JAPAN」と刻印のある,初代CONTAX RTSである。
 1000mm F13.5などとあわせて使ってみたが,シリーズの初代機だからだろうか,気になる点も多い。一方で,高級機という位置づけにふさわしい感触も備えている。
 まず,手にしたときに,ずっしりとした重みがある。それも含めて,持ったときに安心感がある。そのほか,次のような点が印象的なところである。


●巻き上げレバー
ニコンF3様ほどではないが,巻き上げの感触は滑らかで,よい。
●巻き戻しクランク
軸を直接にまわしているのではないようで,スムースに巻き戻しができる。また,クランクをたたんだときは,巻き上げにともなってクランクが回転することもない。ワインダーを併用するときに,効果が実感できる。
●露出計ボタン
右前面の押しやすい場所にある大きなボタンを押している間,露出計がONになり,ファインダー内で露出を確認できる。惜しいのは,ボタンを離すとすぐに消えてしまうことだ。かつて,この位置にシャッターレリーズボタンのあるカメラもあり,ヤシカとしてはこの位置になにかのこだわりがあるのだろうか。
●シャッター速度
巻き戻しクランクと同軸にあるこれは,たいへん使いにくい。しかし,このカメラはAEでの使用を前提にしたものであると考えれば,理解できるものである。右手側の,多くのカメラでシャッター速度ダイアルのある場所には,露出補正ダイアルがあり,先の露出計ボタンがすぐにOFFになることもあわせて考えれば,やはりこのカメラは,AEでの使用を前提にしたものだろうと思われる。

ところで,CONTAXの魅力は,カール・ツァイスの名前をもつレンズ群である。残念なことに,今回いただいたもののなかに,そのレンズは含まれていない。
 さて,ちまたでは,故障しやすいという評価も耳にする初代CONTAX RTS,これから長いつきあいになるであろうか。


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