撮影日記


2004年05月09日(日) 天気:雨

HCLソフトファイルは
カラーボックスに入らない

お部屋の整理

写真を撮ることが好きな人にとって,悩みのタネは少なくないだろう。しかし,最大の問題は,撮った写真の収納場所をどうするか,ということではないだろうか。カメラやレンズなどの機材代,フィルム代や現像代,撮影に行くための旅費など,支出の要素はいろいろあるが,どれも通常は,数万円(せいぜい数10万円)の出費で済む問題である。しかし,撮った写真の収納場所が不足する場合,家を改造するなり住み替えるなりしなければならなくなるわけで,この場合の出費は,数100万円あるいは数1000万円が必要になりかねない。
 現在の限られた空間に住み続ける限り,増え続ける写真を保管するためには,そのための空間を捻出しなければならない。まずは,部屋の整理からとりかかる必要がある。引き出しや棚など,収納のためのツールを活用し,無駄になっていた空間をうまく活用すれば,新たな保管スペースを確保することができる。DIYのお店に行けば,「つっぱり棚」や「カラーボックス」など,安価なツールがいろいろと見つかることだろう。
 とくに,カラーボックスは有用である。一般に安価に売られており,木製であるため,切ったり継ぎ足したりなどの改造もやりやすい。金具でとめて,2階建て,3階建てにして使えば,大型の本棚にも匹敵する収納力を発揮するだろう。

ポジの保管方法

写真を趣味とする方は,ポジフィルムで撮影を楽しんでいる方が多いことと思う。撮影したポジフィルムは,スリーブのまま整理・保管する方と,マウントして整理・保管する方があるだろう。私は,マウント派である。35mm判のマウントの整理・保管には,フジカラー「スライドケース35」,フジカラー「スライドファイル」を使い,ジャンル分けして収納している。
 ところで,フジカラー「スライドファイル」は密封されるので,カビ防止剤などを入れておくことで,かなり安心して保管できる。このような密閉性はないが,より安価なファイルが,HCLから発売されている(HCL「ソフトファイル」)。安価なので,これもしばらく使ってみたことがあるが,結局,フジカラー「スライドファイル」を使うようになっている。
 なお,やはりこの種のファイルは高価なため,撮ったポジすべてをこの種のファイルに収納しているわけではない。ペーパーマウントの箱に収納しているものも,少なくはないのである。

カラーボックスの弱点

さて,そんな便利で安価なカラーボックスにも,問題点はある。最大の弱点は,ちゃんとした本棚と違って,棚板の位置を変えられないことにある。もっとも一般的な3段式カラーボックスの場合,各段の高さは,B5判の書籍を収めるのにちょうどよい大きさである。したがって,一般的な本や雑誌は,ここにきちんと収納できる。しかし,B5判よりも背が高くなるファイル類は,入らない。
 ところで,フジカラー「スライドファイル」であるが,これも背が高いため,カラーボックスの棚には入らない。しかし,寝かせてしまえば,ピッタリサイズで入るようになる。そのかわり,背に貼ったラベルは読めなくなるので,ケースの天(あるいは地)に,別途,ラベルを貼る必要は出てくるわけだが・・・・。一方,HCL「ソフトファイル」は,寝かせても,カラーボックスの棚には入らない。
 収納に,カラーボックスを利用しようと考えているなら,フジカラー「スライドファイル」を選ぶ方がよいということになるわけだ。私が,結局,フジカラー「スライドファイル」を使うようになったのは,こういった理由があったのである。


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