撮影日記


2003年10月24日(金) 天気:はれ

黒淵から先へ
進むことはできない!?

三段峡へ注目が集まる!?

私は,「awane-photo.com」というサイトで,自分が撮影した写真を公開している。そこには,広島県内各地の風景写真を集めたコンテンツを用意している。それぞれに,興味半分でアクセスカウンタをつけてみたが,最近,「三段峡」のページのアクセスカウンタの伸びが,目立つようになってきている。紅葉の季節が近づき,「三段峡」をキーワードにしてYahoo! JAPANなどで検索し,アクセスしてこられる方が多いようである。
 「三段峡」をキーワードにして検索したときに出てくるウェブページは,かなりの数がある。そのなかで,私が開設しているページは,わりと上の方に出てくる。また,「三段峡」と「写真」をキーワードにしたような場合でも,同様にけっこう上の方にでてくる。
 ツマラナイことではあるが,これはけっこう愉快なものである。ウェブサイトを作って公開している立場としては,こういう「自己満足」も,ないよりはあった方がいいのではないだろうか。

紹介文は十人十色

ところで,自分以外の人が,どういう形で「三段峡」を紹介しているのか,いろいろと読んでみるのもおもしろい。それを書いている人は,山のベテランのような感じの人だったり,ツーリングのライダーだったり,可部線に乗りに来た鉄道ファンだったり,さまざまな立場の人を見ることができる。
 そのような個人的感想が紹介されているページがある一方で,役場などの公共機関やそのほかの団体によるものと思われる紹介文が載せられたページもある。これらのページに書かれた情報は,一般的に,個人が書いた感想文よりも正確な情報が提供されていることが多いのではないだろうか。
 ところが最近,ある団体のウェブサイト上において,明らかに誤りと思われる表現があるのを見つけた。そこには,「黒淵では渡船に乗らないと先に行くことができない」という意味のことが記載されていたのである。黒淵は,たしかに渡船を利用して先へ進むことが可能であるが,遊歩道もきちんとつながっている。つまり,渡船を利用しなくても,先へ進むことは問題ないのである。この背後には,なにがなんでも渡船を利用させようという魂胆があるのではないか?と疑念を抱きつつ,その団体へ問い合わせをしたところ,「黒淵の渡船に乗るためには遊歩道からそれて下へ降りて進まなければならない。渡船が休みの日はそこで行き止まりになるから気をつけよう」という意味のことが言いたかったとのことであった(このページは,本日現在,すでに適正な内容に修正されており,問題は解消している)。

情報の公開と収集にともなう注意点

最近になって,私が開設する「三段峡」に関するウェブページへのアクセスが増えているということは,これから三段峡方面を訪れるための情報収集を,WWWを使っておこなっている人が多くいることを物語っている。そういう人たちのなかには,先述の団体が公開していたページも,1つの重要な情報として収集したケースもあるだろう。ほかに観光ガイドブックなどで現地の地図を確認したりすれば,実は遊歩道がずっと黒淵を越えて連続していることは判別できるだろうから,その誤りに気がついた人も少なくないと思う。
 逆に,もしかすると,最近,がけ崩れなどがあって,黒淵の部分で遊歩道が通行止めになっているという可能性を考えた人もあるかもしれない。もしそうであれば,たしかに,渡船を使わなければ,先へ進むことはできないだろう。実は,件のページには,その情報を公開した日時が記載されていないのである。もし,災害などで一時的な通行止めが発生していたのであれば,そういうことは時期を明示して公表しなければならない。
 以上のことをまとめると,情報を収集するときには,同じ情報でも,複数の情報源にあたって,それぞれの情報が信頼に値するものであるかどうかを判断する力が必要になるということである。情報を発信するときには,発信内容に誤りがないように努めるとともに,公開した日時を示すことも必要になってくるだろう。


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