撮影日記


2003年10月22日(水) 天気:はれ

ブロアーといえば
ジャンボハリケーンだろ!

カメラクリーニングセット

カメラをはじめて買ったときのことを思い出してほしい。カメラを買った後,次に何を買っただろうか?交換レンズ?いきなり(笑)2台目,3台目のカメラ?三脚?ケーブルレリーズ?・・・・いろいろと思い出されるだろうが,「カメラクリーニングセット」というものを買った人も少なくないだろう。私も,自分にとって最初の一眼レフカメラ「ニコンFM」を入手してまもなく,「カメラクリーニングセット」というものを入手している。ずいぶんと昔のことではあるが(笑)。
 「カメラクリーニングセット」の中身を思い出してみよう。たしか,こんなものがはいっていた・・・・。

  • 1 レンズリキッド
  • 2 レンズペーパー
  • 3 綿棒(数本)
  • 4 ピンセット
  • 5 精密ドライバ(1本)
  • 6 ナイロンブラシ
  • 7 セームクロス
  • 8 ブロアーブラシ
  • 一部,忘れているものがあったりするかもしれないが,おおよそこのような内容である。これらをセットで,あるいは単品で買い求め,普段からカメラやレンズの手入れを怠らない人も,多いものと思う。
     ちなみに,レンズリキッドは,レンズを清掃するためのアルコールのようなものといえばいいだろう。セームクロスは,セーム革のような布である。上記のうち,4〜7は,どちらかというとカメラボディを美しく保つ(かつ軽微な修理をする)ためのものであると思う。

    ブロアーブラシはなんのためにある?

    さて,この種のセットには,必ずといっていいほど「ブロアーブラシ」というものが含まれている。「ブロアー」は,球状のゴムからくちばしのようなものが伸びており,球状のゴムを握ることで,くちばしのような先から強い風が出て,ほこりなどを吹き飛ばす道具である。「ブロアーブラシ」とは,そのくちばしのようなものの先に取り外し可能な小さなブラシがついているものである。このブラシは,たとえばレンズ表面やフィルムについたほこりを掃うときに使う。それはそれで,便利はよい。風で誇りを飛ばしたいときは,ブラシをはずしてブロアーを握って使うわけだが,この種のセットに付属しているブロアーの風力は,極めて弱い。つまり,使い物にならない。
     ブロアーは,風力が強ければ強いほど「いい」ものなのだ。いや,風力が強くくなければならないものなのだ。強い風力を求めるなら,スプレー缶のような製品を求める手もあるが,消耗品としては高価であり,携帯性のよいものではない。部屋でじっくりとカメラやレンズを愛でるには適しているかもしれないが,少なくとも野外での撮影に使いたい製品ではない。
     野外で使うときは,タマゴ型で握りやすく,風力が強い,安価で小型のものが適している。そんな商品は「ジャンボハリケーン」(UN)しかない!とずっと思いこんでいたが,よく見ると各用品会社から同じような製品が発売されている。まあ,どこの製品を使っても,同じタイプのものであれば効果は同じだろうから,ブランドについては気にする必要はないだろう(笑)。

    「レンズペン」があれば最強

    レンズを清掃する道具として,個人的にもっとも気に入っている製品は,「レンズペン」という名で売られているものである。ペン状の棒の片方に,セーム革のついた部品がとりつけてあり,反対側はブラシになっている。説明書などによると,「炭素の粒子をつけたセーム革で,レンズに傷をつけずに汚れだけ削り取る」というしくみのようである。炭素の粒子(と書いてあるが,具体的にどういうものかは知らない)は,汚れよりは硬いが,レンズよりは軟らかい,ということなのだろう。そして,大きな埃をブロアーで飛ばし,レンズペンの反対側のブラシで掃い,最後にレンズペンで磨けば,レンズは簡単にきれいになるのである。
     したがって,ブロアーにブラシが付属しているブロアーブラシは(レンズの清掃には)必要はない。ブロアーといえば,「ジャンボハリケーン」が最高である。
     「カメラクリーニングセット」に付属していたような,かわいらしいブロアーブラシは,フィルムの埃を払うときに使えばいいだろう。


    ← 前のページ もくじ 次のページ →