撮影日記


2003年09月07日(日) 天気:くもり時々はれ一時あめ

三段峡へ行こう

可部線に乗って行こう

ふたたび,ある掲示板でどこかへ撮影に出かけようという呼びかけがあり,今回は,「可部線に乗って三段峡へ行こう」ということになった。参加表明をしたのは,7月に江波山気象館前に集合したときと同じ顔ぶれである。可部線に乗っていくため,三段峡への到着は11時になってしまう。また帰りの列車を考えれば,あまり時間はとれない。そこで,三段滝まで歩きとおすことを目標とするが,目的はあくまでも写真を撮ることである。そのため,予定外に時間がかかることもあるだろうし,また,そのときの参加者の体調や天候なども考慮して,適当な場所で引き返すことも前提にした。
 朝の三段峡行き列車は,可部発09時26分である。この列車では,三段峡に着くのが11時になってしまう。もっと早く着きたいのだが,これより前の07時06分発の列車は,途中の加計までしか行かないので使えない。もし,07時06分の列車が三段峡まで直通してくれれば,三段峡には8時半ころには着くわけで,これくらい早くから歩くことができれば十分なのである。観光シーズンの週末くらい,そのような延長運転がされてもよかったのではないだろうか。
 もっとも,今回は,遠方から参加される方もあったので,09時26分の列車でちょうどよかったのだが。

人,多過ぎ・・・・・

ところで,可部発09時26分発の列車は,混雑していた。ただの混雑ではない。大混雑である。いわゆる行楽日和の休日であることも一因だろうが,この日はまだ「青春18きっぷ」(全国のJR各線の普通列車に乗り放題の特別なきっぷ)の有効期間内であるので,もしかするといわゆる「鉄道マニア」が廃線前の乗り納めや体験乗車のために集中しているのではないか,とも思われた(なお,私にはそういう趣味はない)。
 車内には,ハイキングや登山のスタイルの乗客も多く,彼らが加計および筒賀で降りていくまで,列車内は非常に混雑した状況だったのである。これは,バスではさばききれない人数ではないだろうか。また,着席している状態であれば,それなりにくつろいだ状態で移動ができるわけであり,窮屈なバスとは大違いである。そういう利点を感じながらも,一方で,一緒に行った者の1人は,三段峡に着くまでにあまりにも時間がかかることが不満げであった。
 結局,現状の可部線では,広島市内の人を三段峡へ連れて行く交通機関として,輸送量として問題がないものの,利便性としては問題が多いということである。なんとか速達性を改善して広島市内と三段峡を結ぶようにするか(かつて,1時間30分で結んでいたこともある。それくらいの所要時間であれば勝負になるであろう),あるいは,マイカーでは少し疲れると思われる遠方の人を呼び込む方策が必要になっていたということだろう。

三段峡はエキサイティングである

三段峡を歩き始めたが,やはりというべきか,あちらこちらで撮影のために立ち止まるため,予定していたよりもはるかに時間がかかってしまった。黒淵を過ぎ,雌滝・雄滝のところまできたとき,もう三段滝まで行ってもゆっくりとしていられない時刻になっていることに気がついた。さらに,同行者の1人が雌滝(右の写真)に魅せられたようで,ここでじっくり撮りたいと言い出した。結局,雌滝の隣の雄滝まで行って,そこで引き返すことにした。
 引き返し始めると,雨が降っていることに気がついた。ただ,遊歩道の上には木が茂っているので,あまり気にはならない。少し歩みを速めたが,長淵まで戻ってくるころには,本格的な雨になっていた。そこの休憩小屋で雨やどりをしようという意見が出たが,あと100m足らずなので,三段峡ホテルまで行ってしまうことにした。三段峡ホテルでお風呂に入っていると,外はどしゃぶりになっている。引き返すタイミングといい,最後に雨やどりをせずに強行したことといい,なんともいい判断だったということかな(笑)。
 そして,17時ころには雨が止んだ。ちょうど,帰りの列車に乗るときには,濡れずに済んだということだ。


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