撮影日記


2003年08月10日(日) 天気:曇時々晴

三脚は重い方がいいに決まっている

歩こう

運動不足が気になる今日このごろ,久しぶりに三段峡を歩くことにした。歩くことが目的となれば,柴木から入って三段滝を目指すしかない。往復でおよそ15kmほどの道のりである。のんびり歩いても,ほどほどの運動になることだろう。
 柴木から三段滝までのルートは,大まかに3つの部分に分けて考えることができる。最初は,柴木の長淵から黒淵までの部分である。次は,黒淵を過ぎてから葭ケ原までの部分である。そして,葭ケ原から三段滝までの部分である。これらの特徴を簡単にまとめると,次のようになるだろう。

区間特徴
長渕〜黒淵遊歩道は比較的低いところを通る場合もある。多くの滝(圏谷),瀬,淵など,変化に富んだ光景を楽しむことができる。
黒渕〜葭ケ原遊歩道は比較的高いところを通り,勾配も多い。
葭ケ原〜三段滝勾配は比較的少ないが,光景はやや単調である。

バスやマイカーなどで,葭ケ原の近くまで行くことはできる。そこから三段滝までは,1.5kmほどなので,三段滝を見るだけならば,葭ケ原までクルマで行けばよい。しかし,実は,いろいろな光景をもっとも楽しむことができるのは,長渕から黒淵までのおよそ2kmの区間なのである。そして,黒淵から葭ケ原のおよそ3kmの区間は,光景も比較的単調で勾配も多く,気分的にも厳しい区間なのである。

水は十分に持っていこう

歩くことが主目的だ,とは言え,やはり私の目的は,写真を撮ることである。以前,35mm一眼レフを中心とする機材をそろえて訪れたことがあった(2001年08月06日の日記を参照)が,今回は,マミヤプレスのシステムを持って行こうと考えた。すると,機材は次のようになる。

  • マミヤユニバーサルプレス本体
  • ピントフード
  • ロールフィルムホルダ
  • 75mm F5.6レンズ
  • 100mm F3.5レンズ
  • 250mm F5レンズ
  • スタジオデラックス
  • スポットメーター
  • ケーブルレリーズ
  • 冠布
  • フィルム計5本,フィルタなど小物,その他
  • これに加えて,水とおやつは用意しておきたい。私が使っている小型のリュック型カメラバックに,上記の機材を入れると,あとは500mlのペットボトルを2本入れるのが精一杯だった。でも,今日はあまり暑くなかったせいか,これでなんとか間に合わせることができた。

    重いことは苦にならないのだが

    機材としては,あと,三脚を選ばなければならない。三脚は,構図を固定し,ブレを防止するためのものだから,可能な限り大きく重い方が「いい」に決まっている。どんなに大きくて丈夫であっても,軽ければあまり意味はないのである。かといって,重すぎると撮影現場に持っていくことができないわけで,そうなるとまた無意味になってしまう。
     私の場合,通常の撮影であれば,三脚の選択肢は2つしかない。1つは,重量がおよそ6.3kgの「スリック ザ・プロフェッショナル」であり,もう1つは,重量がおよそ2.7kgの「スリック マスター」である。マミヤユニバーサルプレスは,カメラ本体がかなり重いものの,レンズシャッター式カメラであるため,シャッターレリーズによるブレの影響は少ない。マスター級の三脚でも十分に実用になる。しかし,最大高がやや不足する場合があることと,絶対的な重量が軽いので,使うときの安心感が少なくなる。
     そこで,今回は,「スリック ザ・プロフェッショナル」を持っていくことにした。もし,途中で疲れてしまったら,ゆっくり休めばよいのだ,と開き直るつもりであった。そして,予定通り,あちこちで撮影しながら,さらに葭ケ原で「山菜うどん」を食べたりして,およそ4時間かけて三段滝に到達した。やはり,重い三脚で撮影すると,安心して撮ることができる。三脚は,重いほうが「イイ」に決まっているのだ。
     なお,帰路は,途中であまり撮影もせず,ところどころで休憩しながら,三段滝から長渕橋まで2時間少々というゆっくりしたペースで歩いたのであった。結局,三脚が重いことは,たいした苦ではないのである。ただ,それを担いで運ぶということは,かなり疲れを感じるものであった。適当なケースないしストラップを用意した方がいいのかもしれない。


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