撮影日記


2002年12月08日(日) 天気:くもり

コンパクトな一眼レフ

現代美術館へ行こう

今日も天気はあまり芳しくない。雨が降りそうな感じである。そこで今日は,ちょうど特別展の入場券をもらっていたので,久しぶりに広島市現代美術館に行ってみることにした。
 こういうちょっとした外出のときにも,カメラは常に持ち歩きたい。先週の東京出張のときには,コンパクトさ最優先で「ニコンミニ(Nikon AF600)」を用意したが,今日はやはり一眼レフを持ち歩きたいと考えた。問題は,なにを持って行くか,である。こういうときには,ふだん使ってやることのないカメラを使ってあげたいのである。また,交換レンズなどのシステムも,できるだけ少なくしておきたい。
 スナップ的に撮るときには,ウェストレベルファインダーのカメラが使いやすいと感じている。ウェストレベルファインダーは,少し離れたところからファインダースクリーンを見ることができ,全体の構図を瞬時に理解しやすい。左右逆像になるので,慣れないうちは難しいかもしれないが・・・とりあえず,このあたりから今日使う機種を考えてみよう。

ウェストレベルファインダーのカメラ

まず,ニコンF3を取り出してみた。もっとも信頼できるカメラの1つである。しかし,今日はニコンを使いたい気分ではない。また,これには使いかけのポジフィルムが入っている。いま,35mmポジフィルムのストックが底を尽きそうなので,今日はカラーネガフィルムを使うことにしようと思う。だから,今日はカラーネガフィルムを使うことにして,F3にはお休みしていただこう。
 次に,しばらく使っていなかった,エキザクタVXを出撃させようと取り出してみた。エキザクタは,交換レンズが豊富にあることが1つの魅力であるとされている。実際に,かつていろいろなブランドのレンズがたくさん発売されていた。また,ちょっと手を加えると,タムロンの交換マウント(トプコン用)が流用できるので,タムロン製ズームレンズなども使えてしまう。
 エキザクタの場合,持ち出すレンズを迷ってしまうことになる。お気に入りは,ツァイスのビオター(58mm F2)だが,パンコラー(50mm F2)をもうちょっと使い込んでみたいと考えた。そういえば,Tマウントの広角レンズも試しておきたかったなぁ,などと考えがさらに膨らむ。考えが膨らむとバッグも膨らむ。こんな日は,バッグがあまり重くなっても困ってしまう。

小型カメラの魅力

 そこで,目についたカメラは,アサヒフレックスであった。これは,背の低いコンパクトな一眼レフである。交換レンズは何種類か発売されたらしいが,残念ながら私は標準レンズ(Takumar 5cm F3.5)しか持っていない。これもコンパクトなレンズである。アサヒフレックスは,国産初の35mm判一眼レフとして発売され,ドイツ製のコンタックスSやエキザクタの1/5くらいの価格で話題になったという。
 うちのアサヒフレックスは,それに小改良が施された1A型である。コンタックスSやプリズムファインダー固定式,エキザクタはファインダー交換式で,シャッター速度も高速から低速まで広くカバーされていることにくらべると,アサヒフレックスはウェストレベルファインダー専用(別に透視ファインダーがある)で,シャッター速度も1/500秒から1/25秒までしかカバーしていない。ファインダーは暗く,レンズの絞りもプリセット式なので,決して使いやすいカメラではないが,比較的小型であることと,シャッターレリーズボタンを離すとミラーが戻ること(クイックリターン式ではない)は,コンタックスSやエキザクタよりも優れたポイントであるといえただろう。
 ただ,残念なことに,現代美術館をゆっくりと鑑賞しすぎたせいで,結局,アサヒフレックスでは1コマも撮影しなかったのであった。


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