撮影日記


2002年11月10日(日) 天気:はれ

誰がおいたか雪うさぎ

紅葉シーズンまっさかり

10月下旬から,一気に寒くなってきた感じがある。街の木々も色づく気配を見せはじめ,山の方では雪の便りすら聞こえてくるようになっている。例年,紅葉の時期には,常清滝,筒賀神社の大イチョウ,そして三段峡を一度は写しておくようにしている。今月はようやく出かける機会が得られたが,今年は例年よりも紅葉の進行が早いようで,今日1日で一通りまわってしまおうと考えた。
 そして,おおむね以下のように計画した。
出発5時00分
常清滝6時30分〜9時00分
筒賀神社10時30分〜12時00分
三段峡13時00分〜16時00分
 上記のルートに決めたのは,この時期,常清滝を撮るのは,早朝が都合よいからである。なぜならば,9時ころになると上の方から日光があたりはじめ,明るい部分と影になった部分の差がつきすぎて,撮りにくくなるのである。また,早朝だと霧の中の印象的な風景に出会える可能性もある。常清滝での撮影を9時ころに切り上げ,中国道を高田ICから戸河内ICまで利用すれば,移動時間をかなり短縮でき,筒賀神社や三段峡の撮影にめいっぱい時間をかけることができる。

色づきいまひとつだが

さて,久しぶりに訪れた常清滝であるが,一気に寒くなったせいだろうか,滝の左右の紅葉の進行が例年よりもそろっていたような印象であり,写したくなる状況である。しかし,向かって左手前の木が年々滝の方へ伸びてきており,この葉が美しくない……。この木が完全に落葉するころに,もう一度,撮影に出かけてみる必要があるかもしれない。
 常清滝はほぼ予定通りに切り上げ,軽く朝食を済ませてから筒賀神社へ向かう。高田ICから中国道を走ったが,広島北JCTから先は,いつもよりも走行している車の数が多いように感じる。そして,戸河内ICで中国道を降りる車もやはり多い。戸河内ICでは,出口のゲートを3つあけて処理していたが,それでも捌ききれない状態である。大半の車は戸河内ICを出たところの交差点を直進し,おそらく三段峡方面に向かったようだが,私だけが左折して筒賀神社へ向かう道を選んだ。
 筒賀神社に着くと,予想通り多くの車が駐車場(向かいの中学校のものだが (^^;) にひしめいている。いつになく多いなあと思っていたが,あまり長居をする人がいないのか,楽に駐車することができた。大イチョウも撮りごろの状態であったが,色づきは今ひとつのようである。神主さんの話によれば,今年は台風の影響で,早くから落葉するものが多い状態らしい。ともあれ,常清滝,筒賀神社と,大いに紅葉を楽しむことができた。

三段峡は雪景色

つづいて,計画通り三段峡へ向かう。今回も樽床ダムから入ることを考えたが,できるだけ身軽な装備で三段滝,二段滝へも足を伸ばすことを考えた。ただ,この時期,昼ころに樽床ダムへ行くと駐車スペースがないのではないか?という心配はあった。
 国道191号線を走り,小板を過ぎて樽床ダムへ入る道へ左折すると,なんと路面が積雪状態である。とりあえず滑らないように慎重に進んでいくが,樽床ダムまでずっと積雪が続いていた。そして歩く準備をして遊歩道を見ると,こちらもずっと積雪である。軽アイゼンは用意していたが,三段滝方面まで歩くことはあきらめて,出合滝あたりで折り返すことにした。
 折り返す途中,三ツ滝のところでふと足元をみると,そこには小さな「雪うさぎ」があったので,クローズアップレンズを使って,やや接近して撮影する。紅葉と雪景色を楽しめた,なんとも充実した1日だった。


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