撮影日記


2002年09月22日(日) 天気:曇一時大雨

続・コンパクトな三脚を求めて

奥三段峡へ

また,奥三段峡へチャレンジした。今回は,樽床ダムにクルマを置き,餅ノ木から田代をへ歩き,イキイシ谷を越えて入るようにした。樽床ダムから田代までは1時間半もあれば十分だろう。しかし,道中どうしても何枚かは撮りたくなるので,けっこう時間がかかってしまう。
 イキイシ谷を越えて入るとき,蜘蛛淵へ至る小径は容易にみつか。右の写真の奥に続く小径である。この道がずっと続いているなら何の問題もないのだが,蜘蛛淵あたりからは道としてはわかりにくくなっている。そして,その先は「ロープを伝って行く」ことになっている。スリックの「マスター」をケースに入れて運んでいたのでは,そこを通るのは困難であろう。そこで,小型三脚をいろいろ検討した結果,ケンコーの「ハイパーローアングル三脚」を安価に入手したわけだが,今回は,これを持って,奥三段峡へチャレンジした。リュックにすっぽりと収まり,両手がフリーになってありがたい。ただ,この三脚に標準装備の雲台は,あまりにしょぼいので,スリック「小型自由雲台」に載せ替えた。

両手が自由だと降りやすい

イキイシ谷を越えると,蜘蛛淵方面へ行く小径のほかに,尾根を越えられそうな小径が右手に見えることに気がつく。今回はまずこれを登ってみた。非常に急な勾配である。「マスター」をかついでも歩けないことはないが,それはそうとうに疲れるだろう。尾根まであがると,小径はさらに尾根伝いに先へ続くように見える。一方,尾根の反対側へ下ることができそうなルートもありそうだ。地形図で確認する限り,そこを下ると,蜘蛛淵の滝のさらに上流に出られそうである。そこで,ここを降りてみることにした。
 しかし,降りるために十分なとっかかりは各所にあるが,少なくとも片手に三脚を持った状態では,降りることはかなり難しいだろう(三脚だけ先に投げ落とすという方法も考えられるが)。ここまでで,リュックに収まる三脚のありがたさを十分に感じたものだ。
 半ば滑落しながら(笑)降りてみると,そこは「関門」と呼ばれるところの滝のすぐ手前のようだ(正確なポイント名称は未確認)。ここで撮影をはじめた。

両手が自由だと歩きやすい

「ハイパーローアングル三脚」で「マミヤユニバーサルプレス」を使ってみるが,少なくとも標準レンズであれば,安定感は十分だろう。しかし,脚の操作性は悪い。「もっとも使いにくい三脚コンテスト」というものがあれば,間違いなく優勝候補になるだろう。でも,コンパクトでしっかりした三脚として,今後も出番はあると思うし,いずれは本来のローアングル撮影やマクロ撮影などに使うこともあるだろう。
 さて,1つ撮ったところで,突然の雨である。撤収準備をするうちに,雨が本降りになってくる。来るときに通った尾根道まで,急斜面を上がることは困難に思われたので,あるはずのルートを探してみる。踏み跡らしいものをたどって少し上ってみると,ロープが垂れ下がっているのが見えた。これが,「ロープを伝って行く」とされていたルートである。ロープのおかげで楽にそこを通過でき,そして前回訪れたときに通った,蜘蛛淵へ至る小径に出ることができた。そして,雨の中,帰路を急いだ。
 三脚がリュックにすっぽりと収まって,両手が自由になることは,いろいろと都合がよいということだ。


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