撮影日記


2001年10月09日(火) 天気:雨

雨の高速4号線

10月2日,広島高速4号線が開通した。この道路は,広島市中心部と安佐南区沼田地区を結ぶ自動車専用道路である。この道路は,全長の約8割がトンネルとなっており,料金は普通車400円である。この日,突然,この道路を走ってみようと思いついてしまった。
 思いついたからには,とりあえず動き出したい。とりあえずどこへ行ってみようか・・・と考えのまたまらないうちに,クルマのドアをあけた。そして,給油を済ませると,中広1丁目の入り口へ向けて。クルマを走らせた。時刻は,まもなく21時になろうとしていた。外は激しい雨。にもかかわらず,ちゃんとカメラと三脚は持ち出していたりする。

時刻が遅いからか,高速4号線に入っても,ほとんどほかにクルマはいない。太田川放水路を渡ると,およそ3,800mのトンネルだが圧迫感はない。そして,ついついスピードがですぎてしまい,最高速度が60km/hに制限されていることが辛く感じられる。
 それでも,ほんの数分で,大塚の料金所に到着してしまう。ここをでると,広島市立大学はすぐそばだ。私は,このとき,久地,布を経由して,加計まで行ってみることを思いついていた。
 雨はさらに激しく降り続いていた。なにか変な音も聞こえたが,それ以上に雨の音も激しかった。
 結局,加計には,高速4号線に入ってから50分足らずで到着した。少し待てば,可部線の最終列車が入ってくる。
 そのとき,クルマから降りた私の目に,信じられない光景が飛び込んできた。それは,クルマのトランクから垂直に伸びているはずのアンテナが,無残にも折れて倒れている姿だった。走行中に聞こえた「変な音」の正体は,どうも道路に飛び出していた木の枝かなにかに,このアンテナが当たって,アンテナが折れたときの音だったようだ。
 アンテナが完全に折れてしまわないように,慎重に曲げ戻し,伸縮などの機能は回復した。しかし,完全にはアンテナは収納されず,少し伸びかけた状態になっている。アンテナが完全に折損したのであれば,素直に修理してもらうところだが,当分,このままでガマンしよう。
 可部線の最終列車は,無事に撮影できた。加計で降りる乗客は,ごくわずかであった。


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