撮影日記


2001年08月08日(水) 天気:ちょっと曇

猿飛も二段滝も見えない

 レストハウス(右の画像)のある葭が原は,いろいろな方面への分岐点だ。
 ひとつは,柴木(JR三段峡駅のある地区)からの遊歩道,ひとつは水梨林道と呼ばれる,国道191号線につながる自動車の通れる道である。そして,さらに峡谷を奥へ進む遊歩道がある。
 これを少し進むと,「三段滝」方面と「二段滝」方面に道が分かれる。

三段滝方面へ進む道は,柴木川に沿う。これを進むと,峡谷最大の見所といわれる「三段滝」に到達する。それをさらに進むと,餅ノ木の集落へ至る。さらに柴木川を奥へ進むと,娘滝,出合滝,繰糸滝,竜門,貴船滝,そして三ツ滝などの見所が連続する。そして,最後に道を登りつめると,樽床ダムに到達し,目の前には聖湖が美しく広がる。
 三段滝は,たしかに規模が大きい。しかし,個人的には,滝そのものの美しさは,三ツ滝の方が勝っていると感じる。なお,三ツ滝周辺のルートは,樽床ダムまでクルマで行き,そこから歩く方が効率的である。

さて,二段滝方面へ進む道は,田代川に沿う(左の画像)。これを進むと,猿飛から二段滝への渡し船の乗り場がある。昭和59年秋に,はじめてここを訪れたとき,猿飛の絶壁の高さと,深さを感じる水の色に感動したものだ。しかし,平成になってすぐのころに,ふたたびその感動を求めて訪れたときには,その数年前にあった水害の影響で,猿飛は浅く埋まっており,二段滝も崩れて美しさを失っており,大いに失望したものだった。それから10年ほどが経つわけだが,現在はどうなっているのだろう?気にはなるが,今日はこの先へ歩くことが主目的だから,寄り道はしない。
 渡し船の乗り場の案内のあるところから,急勾配な道が先へ続く。これを登りきると,猿飛を一気に通り越してしまうのだった。さらに道を進むが,遊歩道の位置がかなり高く,また周囲の茂みが濃くて,猿飛も二段滝もほとんど見えないように,うまくできている(笑)。

その先,道は単調だった。そして,ほどなく,赤い橋に出会う。それを渡り,少し登ると,恐羅漢方面からの林道に合流し,遊歩道は終わる。右の画像は,林道との合流地点から,その橋を見たもの。

(画像は,すべて,ディジタルカメラ「OLYMPUS C-960ZOOM」による)


← 前のページ もくじ 次のページ →