撮影日記


2000年12月18日(月) 天気:くもりときどきあめ

ディジタルカメラで撮った画像を
どう見せるか?

ニッケル水素電池が,これほどとは思わなかった。フル充電してから,C-1400Lに装填して持ち歩き,ほぼ毎日,撮ったり見たり消したりしていたのだが,丸2週間を過ぎ,3週間目に入った朝に,ようやくバッテリー警告マークが表示された。それからさらに20カットくらい撮ったり見たり消したりしても,まだ十分にカメラは動いていた。
 さすがに,ここで充電をしなおしたのだが,これほどまでに安心して使えるとは思っていなかったものである。前にも書いたが,もっとさっさとこの電池を買っておくべきだった。ニッカド電池と大差ないだろうと,安易に考えていたのが間違いだった。

今や,C-1400Lは,スペック的にはたいしたカメラではない。しかし,私が入手した当時は,まだ最高級機に匹敵する性能だったはずである。2/3インチ型141万画素撮像素子というのは,その数値だけ見れば,当時のプロ用機である,FUJI DS-505やDS-560と同じである(そのほかのすべての部分は,比べるべくもないわけだが・・・・)。そのころなら,積極的に作品づくりに活用し,ディジタルフォトの黎明期(というほどでもないか・・・・)を満喫できたはずである。ほんとうに,惜しいことをしたと思う。
 ディジタルカメラのクオリティだが,ニコンD1クラスであっても,35mmフルサイズのフィルムによる写真のクオリティに追いついているとは言い難い。しかし,最終の出力環境によっては,あまりクオリティを追求する必要がない場合もある。極端な例でいえば,ウェブページで見せるだけであれば,35万画素クラスのディジタルカメラでも640×480ピクセルのサイズの画像が得られるわけで,さほど不足はない。

さて,C-1400Lクラスのディジタルカメラの場合,どういう見せ方が適当だろうか?
 ウェブページで見せるには,オーバースペックな感じがする。プリンタで出力するときは,A4判くらいが無難なところだろう。これは,ペーパーとして見せるには迫力が足りない。されば,パーソナルコンピュータのディスプレイモニタ画面いっぱいに見せるようなものがよいのだろうか?と考え,今朝は透過光を意識して撮ってみた。

今,写真仲間のM氏が,個展を開いている。彼は,6×9判カメラで撮影した風景写真を展示している。すでに見に行った人の話では,非常に緻密で美しい写真だったというが,大きなペーパーで,このような美しさを強調する「見せ方」は,まだまだ一般向けのディジタルカメラ向きではないだろうと思う。
 M氏の個展には,ぜひとも訪れたいのだが,最近,仕事がますます忙しい。12月28日までやっているそうだが,どうにも時間が・・・・・M氏,申し訳ない。


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