2000年06月29日(木) 天気:くもり
世界最小かもしれない 6×6判一眼レフカメラ
最近,ひそかに中判カメラが流行っているらしい。決して派手ではないが,新製品が登場している。
特に,マミヤからは,マミヤ645AFと,マミヤ645Eという機種が,相次いで登場した。645AFは,最近の35mm判一眼レフと同様の自動化を実現したモデルであり,645Eは,ごく基本的な機能だけに絞って,価格を驚くくらい下げてきたモデルである。
これらは,35mm判一眼レフをある程度使い込んできた層に対して,中判写真の世界へ,気軽にチャレンジしてもらうことを意図したものだろう。自動化は操作面から,廉価版は価格面から,中判写真にチャレンジする抵抗を軽減したものである。
私の周囲でも,最近,中判写真にチャレンジしようとしている人が何名かいる。しかし,彼らが購入を考えているのは,上記のような箱型一眼レフであることが多い。
ところが,私は,中判の一眼レフを持っていないことに気がついた。
昔は,「いつかはハッセルを!」と考えていたが,大判を撮るようになってからは,そういう欲望も消えた。むしろ,グラフレックスなどの,「木製大型一眼レフ」というものへ,興味がシフトしているのである(これは,実用機としてではなく,どちらかというとシャレ目的だね)。
そんなとき,存在を知ったカメラが,この「ピロート・スーパー」と呼ばれる,6×6判の一眼レフカメラである。
ご覧の通り,6×6判一眼レフとしては,非常に小さい。実際に手に取ると,すぐに気がつくと思うが,ローライコードのような,小型の二眼レフカメラを半分にしたようなサイズである。
実は,内部の機構も単純である。シャッターは,出張カメラとしてお気に入りの,「エクサ」と同じようなミラーを利用したものである。「エクサ」に比べると,ミラーが大きく重いため,シャッターによるブレが気になる。しかし,このサイズで,中判の一眼レフというのは,魅力的である。これで,交換レンズがあると,文句ないのだが・・・・一眼レフのメリットを活かせるよう,せめて,クローズアップレンズくらいは,使えるようにしておきたい。
使える状態に整備できたら,さっそく,試し撮りにでかけた。付属のレンズは,0.9mくらいまでしか寄ることができないので,できるだけ大きな被写体に近づいて撮ってみた。
シャッタースピードが,1/20秒から1/200秒までしかないので,絞りの選択の幅が限られてしまう。日中では,どうしてもF11くらいまで絞ることになるが,この状態での描写は,十分に実用的と言えるだろう。
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PILOT super, Ludwig Pilotar 7.5cm F4.5, NEOPAN SS |
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