撮影日記


2000年05月09日(火) 天気:くもり

イルフォードSFX

この日記をいつも読んでくださっている方は,きっと,使うフィルムにも「こだわり」をお持ちのことと思う。やはり,フジのフィルムを使う人が多いのではないだろうか?少なくとも日本国内では,フジ,コダック,コニカの3ブランドが,市場のほとんどを占めているのではないだろうか。
 その他にも,フィルムのブランドはいくつかあるが,このような寡占的な市場に参入するには,同クラスの製品を圧倒的な低価格で提供するか,あるいは独特な製品を提供するかといった特徴が必要になると思う。

独特な製品で参入しているブランドとしては,「イルフォード」があげられる。最近は,各ブランドから,「カラーネガ処理をするモノクロネガフィルム」が供給されているが,長い間,この種のフィルムは,イルフォードの「XP1」(のちに「XP2」)の独壇場だった(アグファからも「バリオXL」というフィルムが発売されていたが,いつのまにか市場から消えていた)。
 「XP2」は,ラチチュードも広く,焼きやすいネガが得られる。カラー現像処理をラボに依頼するため,時間と費用がかかるが,楽である。

イルフォードからは,他にもちょっと変ったフィルムが供給されている。それが,ここで紹介する「SFX」だ。説明によると,「近赤外域にも感度がある」という。赤外線フィルム的な効果が得られるというのだ。しかも,ピント位置をを赤外マークにあわせる必要もない。感度が200なので,R1フィルタをかけても,感度25相当で撮影できる。物は試しと,買ってみた。昨年末のことである(笑)。
 さて,なにを撮ろうかと考えた。お寺に行くと,たき火をしていた。赤外域に感度があるなら,熱源を撮るのはどうだろうか?単純な発想だった。
 さて,その結果はどうだろうか?特徴を調べるなら,同じ条件で,同じ被写体を撮影しなければならないことに気がついたのは,プリントしているときだった。

Exakta Varex VX, Carl Zeiss Jena Biotar 58mm F2, ILFORD SFX

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