撮影日記


1999年11月16日(火) 天気:はれ

ヘリオスはソ連のゾナーだ

最近,「ゼニットE」というカメラを,海外通販で買った。ちょっと高いな,と思ったが,「モスクワオリンピックモデル」だ,というので注文したものである。いざ,実物が届いてみると,横幅が短くて,ブラックボディで,けっこうカッコイイ。そのわりには,どうも重いような気がするのだが・・・・。動作させてみるが,ときどき,1/60秒シャッターの動きが怪しいが,まあ,使えそうである。
 このカメラについていたレンズは,「HELIOS 44-2 58mm F2」である。58mm F2という数値からみれば,ビオターあたりを模倣したレンズかな?と思いたい。レンズの反射をみると,どうもビオターと似ているように思う。

左:HELIOS 44-2 58mmF2 (ゼニット用M42マウント)
右:C.Z.Jena Biotar 58mm F2 (エキザクタマウント)

ところで,「ヘリオス」といえば,「太陽」を意味する言葉である。つまり,名称的には,「ニッコール」や「ゾナー」と同様な発想と言えるわけだ。と,考えると,このレンズはそれなりの自信作なのか?と期待してしまうわけである。

ところで,「ゼニットE」本体だが,意外といい面もある。1つは,ファインダーが妙に明るいことだ。これは一眼レフカメラとして,大きな魅力である。
 しかし,残念ながら,「ゼニットE」には,自動絞り機構がない。このヘリオス44−2も,プリセット絞りである。ところで,エキザクタでは,絞りを5.6や8あたりまで絞ると,ファインダーが暗く,とてもピントはあわせられない。しかし,「ゼニットE」は,5.6くらいならそれほど苦労せずにピントがあわせられるのだ。
 ボディもレンズも,割と小型なので,しばらく持ち歩いてみた。妙に重たいことが残念だ。とりあえず1本,撮ってみたが,ヘリオスの描写は,可もなく不可もなくといったところか。「ヘリオス」は,ソ連の「ゾナー」かも知れないが,高緯度地方の太陽は,少し弱いだろう・・・・・

ZENIT E, HELIOS 44-2 58mm F2, 1/250, F5.6, EB


← 前のページ もくじ 次のページ →