撮影日記


1999年10月02日(土) 天気:はれのちあめ

Vivitarには,びびった

テレコンバータというものがある。これをレンズに取りつけると,焦点距離の長いレンズに変身するのだ。1本のレンズが2本分に使える。2本あれば4本分,4本あれば8本分だ。テレコンバータが1つあれば,非常に便利である。
 とはいえ最近では,ズームレンズの性能も悪くなくなり,値段も安くなっているので,テレコンバータの恩恵を感じることも少ないだろう。また,テレコンバータを使用すると,とくに専用に設計された組み合わせを除いて,一般的にコントラストが大幅に低下するなど画質に影響が顕著にあらわれる。

最近,お散歩のお供にしているカメラは,イハゲー社のエキザクタシリーズのカメラである。今のところ,これに使えるレンズを2本しか持っていない。しかし,1本はタムロンの高倍率ズームレンズ(28-200mm)なので,便利だが大きく重いのだ。
 そんなときに,エキザクタマウント用の小さなテレコンバータ(1.8倍)を安価に見つけたので買ってみた。ブランドはVivitarという。Made in Japanで,どこかの無名メーカーが製造したものではないかと思う(最近のVivitarブランドはコシナ製らしいが……)。

エキザクタ ヴァレックスVXに,Vivitarテレコンバータ,テッサー50mm F2.8を取りつけたところ。このテレコンバータは自動絞り機構に対応していない。

さて,このテレコンバータは,イエナのカール・ツァイス・テッサーにつけて使うつもりである。これは,軟調なレンズである。これに,おそらくは二流品のテレコンバータをつけるわけだから,描写はフレアに満ち満ちた柔らかいものになることを期待したのであった。

Exakta Varex VX, JENA T (Carl Zeiss Jena Tessar) Semi-automatic 50mm F2.8 with Vivitar Teleconverter 1.8x, EB-2

ところがどうして,意外とくっきり写っているのである。元のテッサーの雰囲気をあまり崩していないように感じた。開放F値が大きくなることも影響するのかもしれないが……。Vivitar製品は意外と侮れない性能を持っているのだろうか?たまたまこのテッサーと相性がよかったのだろうか?それとも,主レンズも,このテレコンバータも,レンズ構成枚数が少ないことが好結果に結びついたのだろうか?シンプルな構成できれいに写るレンズが,やはり最高である。


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