撮影日記


1999年01月25日(月) 天気:はれ

それにしてもキエフの出番は多かった

街でスナップするには,小さくてよく写るカメラがほしい。それは一眼レフより小型で,それでいて画質も期待できる,できればマニュアル操作も可能なカメラを意味する。スナップ用と考えれば,AFやAEの完備したコンパクトカメラでもいいのだが,それではなにか物足りない。アマチュアなんだから,「撮る行為そのもの」も楽しみたいものである。
 そういう要求を満たすカメラをいろいろと探していた。いくつかのコンパクトカメラを使い,中判スプリングカメラや二眼レフも使ってみた。そして,スナップ用には「極めて小さい,オリンパスXA−2」か「小さな中判,コレレ」を使うようになった。しかし,これらのカメラには,ピントが目測式であるという不満があった。
 そうなると,2重像合致式距離計をもったカメラが欲しくなるわけだ。どうせなら,ニコンS2様が欲しいのだが,ちょいと高い(笑)。スナップ用にするのだから,安価で気楽に使えるものがいい。そこで,「ロシア製ライカコピー」に着目した。

しかし,結局買ったものは,ロシア製コンタックスである「キエフ」だった。外見が,ニコンS2に似ていることが大きな要因だ。他にも理由はあるが,露出計が内蔵されていたことも大きい。
 そして,10月に買った「キエフ」であるが,フィルム2本くらい撮ったところで,使わなくなってしまった。露出計が狂っていたからである。その後,露出計の修理に成功し,やや不安定ながらも,ネガで使用するならなんとか使えるようになった。そうなると,今度は俄然,出番が増えてきたのである。フィルムを使い切ると次のフィルムを装填し,先週末まで,常にフィルムが装填されていたのだ。

なぜ,そこまで「キエフ」の出番が多かったのか。それは,私にとって「見られても平気なカメラ」だったからにほかならないと思う。たとえば,散歩のとき,カメラをカバンから出して,たとえばストラップで首からかけた状態で持ち歩けば,撮りたいものにすぐに反応できる。私にとって,「キエフ」は,そうやって堂々と持ち運べるカメラなのだ。
 ただ,「キエフ」はちょっと大きくて重い。そこで,最近は,ふたたび「ロシア製ライカコピー」に興味がわいている。ライカDIIタイプのものが,やはりカッコイイと思う。


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