撮影日記


1999年01月24日(日) 天気:くもり

雨上がりには雪がない

天気予報では,「広島県では,雨。朝のうちから晴れ。」とのことだった。南部はそうか。え?北部も雨?島根県も山口県も,どこも雨?天気図を見ると,南岸にしょぼい低気圧が1つ。なんか,冬のおわりって感じだ。

とりあえず午後からは天気がいいらしいから,撮影にでかけることにする。
 以前から狙ってみたかった,冬の聖湖へ向かうことにした。ただ,周辺はスキー場が多いところである。つまり,雪が多いわけだ。ノーマルタイヤの愛車で無事に走破できるだろうか,少し不安である。まあ,国道191号線は除雪くらいしてあるだろう。聖湖周囲の林道がもし通れそうになかったら,そのまま山陰へ抜けることにしょう,と気楽に出かけたのである。
 191号線方面へ行くとき,最近は国道54号線を通らずに,県道(旧道)をとおり,久地通りを経由する。ちょっとした山越えで,これがほんとうに広島の市街地の近くなのか?と思ってしまう。ところが,そんな山の中にも,雪の痕跡はほとんどなかった。さすがに雨が流してしまったようだ。

まずは,戸河内駅の近くにクルマをとめた。戸河内の町を散歩してみる。ここは一度,ゆっくりと1日かけて散歩してみたい町だが,いつも「ついで」で済ましてしまう。この町は,やはり「キエフ」で撮りたいね。いや,ズーム付きコンパクトカメラでもいいや。一眼レフで「気合いを入れて撮る」のは似合わない感じがする。
 次いで,「洗川の谷渡り台杉(1998年10月11日の日記参照)」へ行ってみる。ここへ行く道は非常に狭く,急勾配や急カーブが多い。雪が積もると通れないかも知れない道である。今日はどんなようすであろうか,それを確認する意味もあって,向かった。結果としては,ここも雨の影響だろうか,道に雪はほとんど残っていない。
 せっかく来たのだから,台杉を見に行く。谷筋にはところどころ雪が残っているが,とても絵にできる状態ではない。

そして,聖湖へ来た。国道191号線からはいってくる林道も雪はあまり残っていなかったが,聖湖も全然冬景色ではない。夏に比べて水量が少なく,ところどころに雪が残っているのが見えるだけだ。
 やはり,冬景色を狙うなら,超弩級の寒波が襲来した直後を狙わなければ。今日のような穏やかな日に行くという横着をしてはいけないのだ(笑)。

せっかく来たのだから,三ツ滝へ降りてみた。この遊歩道にはところどころに雪が残っている。道も急勾配なので,慎重に歩かなければこけそうだ。そうしてたどり着いた三ツ滝は,樽床ダムからの放水がないので,水量的には極めてしょぼい。しかし,水面には見事に氷が張っていた。日当たりのよい時間を逃してしまっていたので絵にはなりそうにないが,こういう光景にであえることを自分の目で確認しただけでもきたかいはあった。


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