撮影日記


1998年11月29日(日) 天気:はれ

アグファのフィルムは不味い

11月も,明日で終わるというのに,宮島ではまだ紅葉が見頃らしい。そこで,久しぶりに宮島に渡ることにした。もちろん,こんな日は,素直にJRで行くよ。
 JR車内ではそれほど気がつかなかったが,連絡船に乗り換えると,カメラや三脚を抱えた人がたくさんいる。中には,キヤノン7に50mm F0.95のレンズをつけて持ち歩いている人もいる。やっぱり,実際に使っている人がいるんだね。梅から生まれた梅太郎氏だけかと思っていた(笑)。

さて,宮島に着いた。紅葉の写真が目的だから,紅葉谷公園にでも向かえばいいのだが,それは素直すぎておもしろくない。しばらくは,潮のひいた砂浜で,大鳥居などを撮ってウォーミングアップとした。
 やがてその気になり,大聖院の方を回って,紅葉谷公園に行くことにした。普段,あまり立ち寄ることがないが,改めて行ってみると,けっこう雰囲気がいいところである。石段がイチョウの落ち葉で黄色に敷き詰められていた……。

「平松茶屋」というのがある。そこからの眺めは素晴らしいのだが,そこは「茶屋」の店先なのだ。一瞬でも立ち止まろうものなら,店の人が出てきて,「茶」をすすめてくる(もちろん「買え」という意味だ)。それが極めて不愉快なので,そこには2度と行かないことにしている。
 道はやがて,分かれ道になる。右へあがれば件の「平松茶屋」に行くところだ。奇しくも,そこにきれいに紅葉したモミジが数本あった。私はそこに三脚をたて,いろいろと撮り始めた。しばらくすると,大型三脚に高級一眼レフを載せた人が大勢,紅葉谷公園の方からやってきて,私と同じようにそこで撮り始めた。彼らの話によると,紅葉谷公園のモミジは,葉が傷んでいてあまりよくない,ここの木の方がきれいた,とのことである。
 それを聞いた私は,そこでじっくりと撮ることにした。ところで,私は,マミヤプレスにはEPNを装填している。しかし,最近,アグファクロームRSX200が安いことに気がついたので,ちょうど試し撮りをしていたのだ。また,先に,大鳥居のところでウォーミングアップに使ったカメラは,「キエフ4M」であり,そこに装填していたフィルムは,これまた安い,アグファHDC400である。今日はなぜか「アグファ」の日であった(笑)。さて,RSX200を使い切った。フィルムを取り出して驚いた。なんとシーリングのテープがEPNにくらべて,はるかに短いのである。ちょっと不安だなあ,と思いながら,糊づけのためにテープをなめた……と,これが超臭いのである。非常に気持ち悪い。アグファのフィルムは,やはり使わない方がいいのだろうか?もう1本,RSX100を買ってあるので,使わなければいけないのだが,少々不安である。


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