撮影日記


1998年11月03日(祝) 天気:はれ

紅葉をおいかけて

11月3日は,「晴れの特異日」である。晴天率が,全国的に異常に高いのである。今年も,中国地方はよく晴れた!

今年は紅葉の進行が遅いと言われている。とはいえ,山地ではそろそろ見頃になっているのではないだろうか。そう考えて,今日は三段峡方面(樽床ダム)に行くことにした。
 まずは,筒賀神社に寄ってみる。例の大イチョウの色づき具合を確認するためだ。みると,全体がわずかに黄色くなっている。見頃は,今年もやはり10日ころだろう。
 そういえば,アマチュア映画監督のYさんが彼のウェブサイト上に書いていたが,今度つくる新作のオープニングにこの神社の境内を使うことを考えているそうだ。新作のキャストも募集しているようなので,興味ある方は,問い合わせてみてはいかがだろうか。

続けて行った三段峡は,まさに紅葉まっさかりだった。しかし!今年の紅葉はよくないねえ。葉っぱがきたない。色づくと同時に,茶色くちりちりに枯れてしまったという感じがする。とはいえ,繰糸滝の付近に,きれいに色づいた枝をみつけ,ちょうど逆光で撮れる時刻になったため,そこで数コマ撮ってしまった。樽床ダムから出合滝までのコースで,もっとも雄大な眺めの三ツ滝周辺の紅葉がイマイチだったのが残念だった。貴船滝の崖をよじ登ってみた光景の方が美しかった。
 この紅葉も,楽しめるのはせいぜいあと1週間くらいだろう。

このあと,ふたたび筒賀神社に戻ることにした。来週も撮りに行けるという保証がないので,一応今年も記録を残しておきたいのである。あまり筒賀神社にばかり行っていると,maruyamaさんから,「香淀のイチョウも撮りに行け!」と叱られそうだ(笑)。ううむ,常清滝にも行きたいし,筒賀もきっちり押さえておきたい。やっぱりここは一発,有給休暇を消化するしかないのか(笑)。

筒賀神社に戻る前に,筒賀駅に寄ってみた。時刻表をみると,40分ほどで列車がくるらしい。駅の裏に回り込んで,道ばたから線路を狙った。ゆるやかにカーブした,手ごろな場所である。列車がくる数分前,望遠レンズの視野の中に,へんなオッサンの姿が現れた。よくみると,カメラを持って線路の方をむいている!おお,なんてこったい!
 列車が通ったあと,「いちゃもん」をつけてやろうと思ったら,そいつは,そばに止めていたクルマでさっさとどこかへ消えてしまいやがった。


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