撮影日記


1998年09月03日(木) 天気:はれ

安いクラカメで遊びたい

仕事の帰り,本屋さんに立ち寄ると,こんな本が目についた。

「クラシックカメラ物語」 西ゆうじ

とりあえず手に取って,立ち読みをはじめる。表紙が「ライカM3」なので,ライカおやじによるくだらないライカ賞賛が延々と続くのかな,と思ったのだが,どうもそうではない。ライカから国産普及品まで,けっこういろいろと取り上げているのだ。
 そして,最後の方のページで,なんと「リコー オートショット」と「コニカL」さえ載っていることに気がついた。この2機種は,私が所有する数少ないカメラのうち2台であるが,これまでこの種の本で紹介されているのを見たことがない。そこで,思わずこの本を買ってしまったのである。

リコーオートショットは,ゼンマイによるオートワインダーを内蔵したコンパクトカメラである。1964年発売だが,当時はこのようなゼンマイ式ワインダーを持ったカメラが何機種か発売されていたようだ。
 コニカLは,コニカではじめてプログラム露光システムを採用したカメラで,1961年発売。ダイヤルを回して内蔵露出計を適正にあわせるのだが,このとき「絞り」と「シャッター速度」が同時に設定されるのだ。AEカメラではないのがむしろおもしろい。
 この2機種が載っているというだけの理由でこの本を買ったわけだが,読んでいるうちに,ここに掲載されている他のカメラも欲しくなってしまう。

私は,二重像合致式距離計が内蔵されたカメラが欲しい。できれば,ニコンS,S2,SPあたりがセットで欲しいところだが,それは金銭的に困難である。そうなると,安いところで,ソ連製のフェドなども候補にあがってくる。あるいは,古いコンパクトカメラだ。
 リコーやコニカ,ミノルタやオリンパスなんかが安心して使えそうな気がする。値段もおおむね¥10,000前後で選択できる場合がある。
 できることなら,こういうカメラをジャンクかごから,捨て値で救出してあげたいものだ。

でも,結局は,それで「撮る」ことがおもしろいのである。同じ「撮る」にしても,ちょっと気分を変えて撮るのもいいもの。


← 前のページ もくじ 次のページ →