撮影日記


1998年08月13日(木) 天気:くもり

学研の付録

実家に,KodakとHalinaの126カメラがある。126とは,インスタマチックとも呼ばれていた,カートリッジフィルムを使用するタイプのカメラである。Halinaは,当時それなりに出回っていたMade in Hongkongのブランド?らしい。
 結果として126フィルムが流行らなかったのは,フィルム装填こそカートリッジのために容易になったが,サイズ的にふつうのカメラとあまりかわりなく,「高級機」の登場もなかったため,幅広い支持を得られなかったことにあるらしい。その結果,次第に廃れたようである。カートリッジ式フィルムとしては,のちに110(ワンテン)カメラ,通称「ポケットカメラ」が登場したが,これが126にとどめをさしたと言ってもいいのではないだろうか。110カメラには,ローライ,ミノルタ,ペンタックスなどから「高級機」も発売された。今でもフジなどのカラーネガフィルムは容易に入手できる。
 一方,126フィルムは,アメリカのコダックからフィルムを取り寄せなければならないらしい(東京などの大きなお店なら多少の在庫はあるかもしれないが)。現像もアメリカ送りになるので,時間がかかるそうだ。そういえば,「ディスクカメラ」や「スーパー8」などもそういう状況になっているそうだ。

126カメラは,カメラとしては「おもちゃ」みたいなものである。
 ところで,家を掃除していたら,ほんとうに「おもちゃ」のカメラがでてきた。これは「おもちゃ」といっても,ちゃんと写るのである。むかし,たしかに写したことがあるのだ。
 その正体は,学研の「6年の科学」の付録である。カメラ本体に「学研」という文字が入っていないのが残念であるが,「77-K6-09」という記号が書いてあった。これは,「1977年」「6年の科学」「9月号」という意味だと思うのだが,どうだろうか?
 このカメラには,専用のネガフィルム,印画紙,現像液などがセットでついていたはずだ。フィルムの感度はかなり低いようで,昼間でも数秒〜30秒程度の露出が必要だったように記憶している。したがって,シャッターはなく,レンズキャップで露出時間を調整するのだ。
 フィルムは,1枚ずつ暗室でセットしなければならない。まさに「おもちゃ」なカメラであるが,なぜか広角のコンバージョンレンズもついている(そこがこのカメラのウリだったように記憶している)。

これを実際に使うとしたら,フィルムをどうするかが一番の問題だろう。フィルムを使わずに,直接印画紙に露光して,スキャナで読みこんでから反転させる方法が使えると考えている。


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