撮影日記


1998年08月12日(水) 天気:はれ

春日

今日は,梅から生まれた梅太郎と梅田界隈をスナップする予定だったが,彼が急な仕事のために中止となった。
 そこで,私は南河内郡太子町方面へでかけた。

「太子町」という名前は,「聖徳太子」から由来している。太子町にある「叡福寺」に,聖徳太子が祀られているのである。
 今日は,叡福寺そのものが目的ではない。そこから少し北へいったあたりを撮り歩いてみたかったのだ。叡福寺は,駐車場として利用させていただいた。

 

私が訪れたのは「春日(かすが)」と呼ばれる地域である。この付近は,竹内街道なども通っており,歴史好きな方にはたまらない地域だと思う。そして,私が求めているイメージの風景があるのではないかと期待していたのである。
 私が求めているのは,現在に残る古い町並みである。だからといって,いわゆる「町並み保存地区」みたいな「わざとらしい」感じがするほど整備されたような場所は,ちょっと違うのだ。
 その場所では,「日常」が営まれていなければならない。そこは観光地ではないが,「よそもん」がひとりで観光目的な感じで訪れていてほしい。そして,突然の夕立があり,その人は近くの建物の軒先に逃げこむ,そんな「絵」が欲しい。

「春日」には,それに近い雰囲気がありそうである。しかし,近年,開発が進んでいるようで,私の求めているイメージは見つかりそうで見つからないかもしれない。


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