撮影日記


1998年08月02日(日) 天気:大雨!

携帯電話粉失事件

なんと,携帯電話をなくしてしまった!
 携帯電話機は,プラスチックと電子部品のかたまりである。自然の中で分解されることのない物質であり,金属イオンなど有害な物質の流失もあり得るかもしれない。
 おそらく,三段峡の中に落としてしまった可能性があるのだ(^^;

この日は,KENさんたちと3人で,聖湖から三段峡(といっても,聖湖〜餅ノ木集落の範囲であるが)へ撮影に行った。天気予報では,曇りときどき晴れ,ところにより一時雨という程度のものだった。
 現地についたのは11時ころ。まず三ツ滝まで下りた。私自身にとって久しぶりの三ツ滝であるし,KENさんにとっては10数年ぶりだという。川に下りて岩場の上で1時間ほど撮影していたところ,突然空が暗くなり,ポツポツ雨の気配を感じた。最近,腕時計をしていない私は,携帯電話を取り出して時刻を確認しながら,「本格的に降ってくるとマズイし,もう12時近いから一旦クルマに戻って食事しましょう」と提案した。
 ところが岩場を通り,遊歩道まで戻って歩きはじめると,突然の大雨になったのである!「撤収」の判断は正解だったと言えよう(それでも遅すぎた!)。遊歩道の階段は,泥水の滝になっている。そんな中を,まさにずぶ濡れになりながらもクルマにたどりついた。エアコンを全開にして,とりあえず着ているものを乾かすようにした。

雨はやんだが,空に雲はまだ厚い。峡谷はすでに濁流と化している可能性があるので,ちょっと写真を撮るには厳しいだろう。そこで,急遽,常清滝へ行くことになった。戸河内ICまで戻り,中国道を高田ICまで走れば,それほど時間はかからない。
 途中,安佐SAで昼食にしたが,このとき,私は携帯電話を紛失したことに気がついたのである。落としたと考えられる場所は,峡谷の中である。すでに濁流の中かもしれない。いや,もしかすると誰か拾っているかもしれない。そこで,とりあえず公衆電話から自分の携帯電話にかけてみた。
 受話器から聞こえてくるのは,「電波が届かないところにいます」というメッセージだった。

常清滝まで行ったあと,三段峡へ引き返して,三ツ滝まで下りてみた。残念ながら,携帯電話は見つからなかった。


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