撮影日記


1998年07月20日(月・祝) 天気:晴

SOLITON

出雲市まで行ってきた。目的は,一畑電鉄を撮ることである。昨年は,一畑電鉄に「乗り」に行ったのだが,今回は純粋に「撮り」に行ったのである。
 狙いは,おもに古い電車が単行で走る「大社線」である。松江温泉と出雲市を結ぶ本線の途中,川跡駅から出雲大社までを結ぶ支線である。ただ,1時間に1往復しか走らないので,どうしてもチャンスが限られる。
 広島電鉄の撮影なら,運転本数が多いので撮影チャンスも多いのだが,どうしても人目が気になる。一畑電鉄の撮影は,人目は気にならないが,運転本数が少ない。どっちが楽なんだろうか。

今回は出雲大社前から羊遥(ようかん)にかけての地域で狙った。田で作業をする人,そしてその向こうを走る単行の電車,これもうまくすれば「絵」になるんだろうな。田んぼに沿った道にクルマを停め,三脚をたてて電車がくるのを待った。
 3時間ほど撮影しただろうか。次に,出雲大社方面へ移動して,その付近のスナップを試みることにした。この場合,駐車する場所としては3つある。1つは,出雲大社の駐車場。付近に「有料駐車場」があるので,出雲大社の駐車場も有料かと思ってしまうのだが,実は無料である。ただし,午後には閉鎖されてしまう区画もあり,あまりのんびりと停めていられる環境ではない。出雲大社から少し離れたところに「みせん広場」の駐車場がある。ここは無料であるが,日当たりが非常によろしいため,夏にはあまり停めておきたくない。もう1カ所,旧国鉄大社線の大社駅跡の方へ行ったところに,道の駅があり,ここも無料駐車場になっている。今回は,土産物店の並びをスナップしながら大社へ行くことにしたので,駐車場所としてはここを選んだ。

一通り撮影して,クルマに戻ってカメラを片づけていると,誰かが私に声をかけてきた。いろいろとお話をさせていただいたところ,この人は,F氏と言って,英語塾を経営しながらいろいろなことをしているようである。とく特に「国際交流」ということに関心が高いようで,出雲という地域に,いろいろな人が交流できる「場」をつくろうと企てている。ただ,地元の人がなかなか参加してくれないらしくて苦慮されているようだ。F氏は,その核とするための情報誌「SOLITON」を発行している。ページ数も少なく価格も高い(470円)せいか,あまり売れていないらしい。何冊かいただいて読ませていただいたが,国際的に人の集まる「場」を求める姿勢はよく伝わってくる。
 なにか私自身も協力できることがないものかと,そう感じる1日だった。


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