撮影日記


1998年05月27日(水) 天気:快晴

いまさらデジカメ

いまさらであるが,「デジカメ」というものを買ってしまった。リコーのDC-3という安物である。
 現在,価格的に容易に入手できるディジタルカメラの画質は,銀塩写真の画質におよぶべくもない。いわゆる「メガピクセル機」であってもそうだ。しかし,得られた画像の用途を,パーソナルコンピュータのディスプレイに表示させることに限定して考えれば,ディジタルカメラの画質もそれほど問題にならない。むしろその場合は,メガピクセルのような性能はムダになる。
 私はウェブページで使用する画像をつくるために,ディジタルカメラがあったら便利だろうなと考えていた。たとえばスナップ会の速報に利用できるだろう。あるいは機材の紹介などに利用できるだろう。
 私はつねづね,「QV-10クラス」のもので十分であると考えていた。画質に期待しないかわりに,価格は徹底的に安くなければならないのだ。機能的には,ズームもなにも不要であるが,マクロ機能くらいはあってほしい。ただし,記念写真や室内で「物」を撮ることが目的なので,フラッシュは内蔵していなければならない。
 RICOH DC-3というディジタルカメラは,その要求にちょうどよい機能を持っている。たたむと各面がほぼフラットになるので携帯しやすそうで,さらにデザイン的に好きである。
 さっそく何カットか試し撮りした。十分に明るいところであれば,順光でも逆光でもそこそこの画像が得られる。露出補正をはじめ,いろいろな機能が操作しやすくてグッドだ。データの保存形式はJPEGなので,パーソナルコンピュータに転送した後が扱いやすい。画質は3段階(E,N,F)に切りかえられるが,Fモードでなく,Nモードで十分である(JPEGの標準〜高画質モードに相当するようだ)。
 もちろん安物だから欠点もある。日なたでは,液晶ディスプレイが非常に見にくい。明るさ調整を使って,なんとか撮影範囲が確認できるという程度だ。また,薄暗くなってくるとホワイトバランスがうまくいかないようだ。
 「日本カメラ」の1997年12月号にディジタルカメラ各機種の比較記事が載っていたが,そこでの評価通り,得られる画像は「シャープに見える」ものである。ウェブページで使うときは,どのみち縮小してJPEGの圧縮率を上げるのだ。用途を割り切って考えれば,このクラスのディジタルカメラで十分である。


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